パテントセミナー2011 第3回大阪パテントセミナー(応用編)の報告
日 時 | 平成23年3月2日(水)18時30分~20時30分 | ||
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場 所 | TKP大阪本町ビジネスセンター | ||
テーマ | 企業の経験者が契約の実際を語る(ここだけの話) ~「ライセンス契約」「開発契約」の事例・留意点~ |
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講 師 | 弁理士 板東 正男 | ||
受講生 | 155名 | ||
コメント | パテントセミナー2011の大阪応用編第3回では、弁理士である板東正男弁理士に、「ライセンス契約」「開発契約」について、応用的な内容のご講演をして頂きました。 板東正男弁理士は、約35年に渡り企業内弁理士として知財・法務部門、また、後半は、技術の責任者として、ライセンス契約、開発契約に携わってこられました。今回のご講演では、その実体験に基づいた契約に関する講演がされました。 前半は、共同開発契約について、商品企画、開発からライセンスまでの流れ、共同開発の目的、態様の説明がされました。その後、商品開発の状況と共同開発との関係について、商品化が中止になった場合の事例、開発が遅れた場合の事例、M&Aが生じた場合の事例での問題点、留意点の説明がありました。 後半は、ライセンス契約の目的、実施料支払い、実施料の算定、実施料の報告書、ライセンス契約での留意点についての説明がありました。 前後半を通じて、その内容は、書籍にあるような知識的な内容だけでなく、実体験に基づく内容が盛り込まれておりました。また、多くの事例を用いて説明がされ、実際のところの話(ここだけの話)が聞けました。特に、失敗した事例の体験談や、それで得た留意点、契約で得た利点などに関してのお話は、他の講演、書籍にはなく、有意義な内容でした。 講義中、講義終了時に多くの質問があり、関心の高さが伺えました。 小雨の中、お集まりいただいた参加者の皆さんには有意義な時間をお過ごしいただけたのだとうれしく思います。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 光明寺 大道