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パテントセミナー2010 和歌山の報告

日  時 平成22年3月6日(土) 午後1時30分~午後4時
場  所 和歌山商工会議所
テーマ 企業における知的財産活動 ~発明の掘り起こし・訴訟・模倣対策・ブランド戦略~
講  師 弁理士 仲谷 實男
受講生 13名
コメント 今年の和歌山パテントセミナーは、講師に、企業の第一線でご活躍中の仲谷實男先生をお招きし、桜が咲くまでにはあともう少しだった和歌山城を眼の前に臨む和歌山商工会議所で開催されました。開催に先立ち、和歌山地区会副地区会長の東山香織先生からご挨拶をいただき、その後、仲谷先生から「企業における知的財産活動 ~発明の掘り起こし・訴訟・模倣対策・ブランド戦略~」と題してご講義をいただきました。当日は雨だったこともあり受講者は13名と比較的少人数でしたが、その分、終始アットホームな雰囲気の中で最後まで1人の脱落者?も出すことなく2時間半の講義を終えることができました。
仲谷先生の講義は、発明の掘り起こしから、出願戦略、訴訟対策、模倣品対策を含む知的財産と海外進出戦略、ブランド戦略までといった多岐にわたるものであり、また随所にご自身の経験や実例、裏話を散りばめてお話されたので、さすが、企業の第一線でご活躍中の現役弁理士が行う講義といった感じがして、最後まで受講者を飽きさせない、実践に即したとても分かり易い講義でした。また、ブランド戦略などでは、単にご自身がお勤めの会社のブランド戦略だけを解説されるのではなく、これと関連して有田みかん、紀州梅干、和歌山ラーメンなど和歌山ブランドの価値、その意義、その戦略などについてもお話されたので、地域色に溢れる和歌山ならではの講義となっていたようにも思います。
その結果、受講者の皆様には、単に企業における知財マネジメントだけでなく、弁理士の仕事や、企業および地域の知的財産活動における弁理士の関わり方など、私たち弁理士が日常行っている知的財産活動についても広くご理解いただけたのではないかと思います。事実、今回の受講者の大半は、本来、知財業務とは関係のない一般の部署等へお勤めの方が多かったようなのですが、講義が終わった後の質疑応答は活発でたくさんの質問が飛び交い、そして講義後のアンケートにも「難しい内容であったが、理解できた」、「よくわかった」などの受講者の声が数多く寄せられていました。
今回は、昨年度に引き続き和歌山地区での2回目のパテントセミナー開催となります。そして、今年も和歌山地区会のご協力の下、成功裏のうちセミナーを無事終えることができました。アンケートの中には、「来年以降も、是非、和歌山でパテントセミナーを開催して欲しい」というものもあり、このような活動を地道に積み重ねてゆくことが、和歌山での今後の知的財産活動の発展および活性化に繋がっていくのだと感じました。


講師:大西 正夫 氏


会場の様子

執筆者:近畿支部知財制度普及委員会 赤岡 和夫

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