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パテントセミナー2010 奈良の報告

日  時 平成22年2月20日(土) 午後1時30分~4時
場  所 奈良商工会議所
テーマ 知的財産とのつきあい方 ~伸びる企業は知財とのつきあいがうまい~
講  師 弁理士 大西 正夫
受講生 25名
コメント 奈良でのパテントセミナーの開催は、本年度が初めてでしたが、25名という第1回目にしては比較的多くの受講者にお越し頂きました。
開会後、奈良地域窓口責任者の川原健児先生にご挨拶いただき、その後、講師の大西正夫先生による講義が始まりました。大西先生は、まず、知的財産の実務に役立つ参考書を紹介し、実物を受講者に回覧することで、受講者の関心を惹きつけられました。この参考書の紹介に長い時間をかけられた真意は、よい参考書を身近に置いておこうとする姿勢こそが、知的財産とのうまいつきあい方であるということではないかと感じました。
その後、特許の2010年問題(日本の製薬会社の米国での特許が2010年前後に満了する問題)や、商標の実際の事件(「招福巻」事件など)が紹介され、知的財産に関する身近な問題を切り口として、それらの問題から得られる教訓を分かりやすくご説明いただきました。
講義の中盤では、知的財産に係わる人材の心構えや、実務上のテクニックをご紹介いただき、さらに終盤では、職務発明、共同開発、知的財産戦略といった専門性の高い内容にも踏み込んでいただきました。
講義後の質疑応答では、講義中に回覧した参考書について、受講者からご質問を頂きました。これは、よい参考書を身近に置いておこうとする姿勢そのものであり、知的財産とのうまいつきあい方の第一歩を習得された表れではないかと感じました。


講師:大西 正夫 氏


会場の様子

執筆者:近畿支部知財制度普及委員会 吉本 力

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