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パテントセミナー2010 滋賀(午前の部・午後の部)の報告

日  時 平成22年2月13日(土)
●午前の部: 午前10時~午後0時30分
●午後の部: 午後1時30分~午後4時
場  所 コラボ滋賀
テーマ ●午前の部
  知財を活用した経営戦略 ~新たな知的創造に向けて~
●午後の部
  数値限定発明について ~数値限定発明の進歩性、記載要件および権利解釈~
講  師 ●午前の部  弁理士 河野 修
●午後の部  弁理士 森岡 正往
受講生 ●午前の部 68名
●午後の部 90名
コメント 滋賀でのパテントセミナーは今年で3年目になります。過去2年とも大盛況で、それまでの会場が手狭になりましたので、今年度の滋賀パテントセミナーは、琵琶湖湖畔の「コラボしが」に会場を移して開催されました。収容人数の多い、広い会場には、朝から大勢の出席者が押し寄せました。
午前の部は、日本弁理士会近畿支部知財制度普及委員会委員長(本報告者の五郎丸正巳)による主催者挨拶に始まり、次いで河野修会員に「知財を活用した経営戦略」というテーマでご講義頂きました。この講義では、特許出願の流れ、特許要件、意見書の提出、補正についてご解説いただきました。実務に留意した内容を、非常に分かりやすい言葉でご説明いただきました。また、ヒット商品の商品開発の手法や、その商品開発の知的財産活動の手法についてもご説明いただきました。今回の出席者には、開発部門の方や中小企業の方が多くおられましたが、とくにこれらの方に有益な講義であったと思われます。
午後の部は、滋賀地区会地区会長(岸本忠昭会員)による挨拶に始まり、次いで森岡正往会員に「数値限定発明について」というテーマでご講義頂きました。この講義では、7つの裁判例を挙げて、数値限定発明の進歩性・記載要件・権利解釈についてご説明いただきました。100枚近いスライドを用いた森岡会員のご講義の内容は、出席者にとって大変興味深かったようで、講義終盤および講義後に活発な質疑がなされていました。数値限定発明はトピックな内容であり、森岡会員のご講義は知財に携わる実務家にとって有意義な内容であったと思います。
今年度も、滋賀のパテントセミナーは盛況でした。冬の風物詩として、滋賀にパテントセミナーが定着し、滋賀での知財の活性化の一因になれば、と思っております。
当日は、セミナーの運営に、滋賀地区会の多数の会員にご協力頂きました。そのため、設営や人員誘導等も円滑に運営することができました。ご協力頂きました滋賀地区会員の方々に感謝を申し上げます。また、午前・午後を通して、滋賀地区会の沖中仁会員に、司会をご担当頂きました。丁寧かつ臨機応変な司会ぶりでした。感謝を申し上げます。


講師:河野 修  氏


会場の様子
   


講師:森岡 正往 氏


会場の様子

執筆者:近畿支部知財制度普及委員会委員長 五郎丸正巳

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