パテントセミナー2010 第4回大阪(応用編)の報告
日 時 | 平成22年2月27日(土) 午後1時30分~4時 | ||
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場 所 | 日本弁理士会近畿支部 | ||
テーマ | 侵害訴訟と無効の抗弁 ~特許権等の侵害訴訟における無効主張の現状~ | ||
講 師 | 弁護士・弁理士 小松陽一郎 | ||
受講生 | 121名 | ||
コメント | パテントセミナー2010の大阪応用編第4回は、弁護士・弁理士である小松陽一郎先生に「侵害訴訟と無効の抗弁」についてご講演頂きました。 当日は講演開始時間の1時間も前からセミナー参加者がご来場され、講演開始時間には開場の後方の予備椅子も満席となる程の盛況でした。2月という時期にもかかわらず当日は外気温が20℃近くもあり、参加者の熱気も相俟って冷房を入れたくなる程に会場内が暑かったように思います。 ご講演ではまず、基礎知識として、特許権の効力、特許権侵害の成立要件、文言解釈と均等論、並びに、技術的範囲の解釈に際し検討すべき原則例(判例)について、スライドを用いて分かり易くご講義いただきました。 次に、侵害裁判所における特許無効の判断の可否が歴史的にどのように変遷してきたかを、主要な判例や裁判例を紹介しつつご講義いただきました。 その上で、いわゆるキルビー事件判例を明文化したとされる特許法104条の3について、条文の文言、侵害訴訟における審理実務、統計上の特許権者の勝訴率、最近の知財高裁における裁判例の動向など、多岐にわたってご解説いただきました。 また、近年特許庁における無効審判の審理が迅速化している中で、侵害裁判所が無効判断を行うことの是非についての問題提起もなされました。 全般を通じて、豊富なご経験と多くの裁判例についての鋭い分析をベースに、小松先生ならではの聞き手を引き込む素晴らしいご講演で、参加者の方々からはとても有用であったとの多数のご讃辞をいただきました。
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執筆者:近畿支部知財制度普及委員会 村上太郎