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パテントセミナー2010 第1回大阪(基礎編)の報告

日  時 平成22年1月13日(水) 午後6時30分~8時30分
場  所 御堂筋MIDビル会議室
テーマ 特許・実用新案 ~今日から君も特許マスター~
講  師 弁理士 堀家 和博
受講生 127名
コメント パテントセミナー2010は、大阪基礎編第1回の「特許・実用新案」でスタートを切りました。今回の講義では、特許制度の仕組み、および特許出願から権利化までの流れについてご講義頂きました。
今回のご講義では、特許権を有する2種類の調理玩具(株式会社バンダイ製)を例に挙げて、具体的に特許出願から権利化までの流れについてご説明いただきました。2種類の調理玩具は、のり巻きを作るためののり巻きメーカーと、生餃子や生ワンタンを作るための餃子メーカーで、これらの調理玩具を会場までご持参いただき、ウェブカメラを通じてスクリーンに映し出しながら技術上の特徴部分をご説明いただきました。また、それだけに留まらず、これらの調理玩具を使ってのり巻きと生餃子をそれぞれ調理実演までしていただきました。
なお、調理に用いたのり巻きの材料や生餃子の材料は、堀家先生が前日に自宅で用意されたのですが、生餃子の餡には大量のニンニクが入っており、講義会場の講師の周辺ではニンニク臭が(少しだけ)たち込めていました。
その後、これらの調理玩具に関する特許権の内容および権利化に至る過程に触れながら、特許の権利化までの流れについてご講義頂きました。
今回のセミナーの参加者の半数程度は、法務関係の方や開発者など、特許に日常的に関わっておられない方々でしたが、身近な調理玩具を題材に用いられたことで、わかりやすく、また、親近感を持って受講いただけたものと思います。調理実演を交えた堀家先生のご講義は、これらの方々の関心や注意を惹き付けたようで、参加者は皆、最後まで熱心に聞いておられました。
東大阪の特許事務所にご勤務され、常日頃、中小企業の権利保護に携わっておられる堀家先生は、「モノづくりに携わっておられる開発者のご苦労に報いるために特許制度がある」が持論のようで、特許制度を理解し、利用してもらいたいと、参加者に熱意を込めて話されていました。そんな堀家先生の熱意が参加者に伝わったのか、ご講義終了には、堀家先生の前に質問者が列をなしました。このような充実したセミナーになったことを嬉しく思いながら、ニンニク臭が漂う会場を後にしました。


講師: 堀家和博 氏


会場の様子

執筆者:近畿支部知財制度普及委員会 五郎丸正巳

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