パテントセミナー2010 第5回大阪(基礎編)の報告
日 時 | 平成22年3月10日(水) 午後6時30分~午後8時30分 | ||
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場 所 | 御堂筋MIDビル会議室 | ||
テーマ | 外国出願入門~出願の判断時期と要素~ | ||
講 師 | 弁理士 西木 信夫 | ||
受講生 | 99名 | ||
コメント | 基礎第5回は、講師に弁理士の西木信夫先生をお迎えして、「外国出願入門」についてご講演頂きました。 講義では、外国出願の手続をパリルートとPCTルートの二つに分けて、それぞれの手続と内容について具体的に解説して頂きました。まず、パリルートについては、対象を米国と欧州(EPC)に絞って、両国における出願手続の内容、特許要件及び記載要件について解説して頂きました。特に、米国に関しては、宣誓書、譲渡書、IDSなど日本では要求されない手続や、継続出願(RCE、CIP)や分割出願など実務に即した重要な手続などを取り上げて、実務上のノウハウや講師のご経験を交えながら丁寧に説明して頂きました。また、特許要件については、発明の成立要件、新規性・進歩性の判断基準などを、日米欧で対比しながら詳細に解説して頂きました。一方、PCTルートについては、国際調査、国際公開、国際予備審査、国内移行手続などの手続の概要を説明して頂きました。 外国出願をする際には、費用や特許製品の市場性などを踏まえながら適切な時期にその適否を判断しなければなりませんが、本講義は、そのような外国出願の適否を判断するために必要な予備的な知識と実務エッセンスを習得できる、非常に有益な講義であったと思います。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 山口 慎太郎