パテントセミナー2009 第5回大阪(基礎編)の報告
日 時 | 平成21年2月23日(月) 午後6時30分~8時30分 | ||
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場 所 | 経営支援プラザUMEDA | ||
テーマ | 外国への特許・商標出願手続の実務 ~手続の概略・費用・手続書類の作成について~ |
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講 師 | 弁理士 村上 太郎 | ||
受講生 | 93名 | ||
コメント | パテントセミナー2009の大阪基礎編第5回は、村上太郎弁理士に「外国への特許・商標出願手続の実務」について解説して頂きました。 村上先生は、PCTに基づく国際出願およびマドリッド協定議定書に基づく国際登録出願という本来であれば、それぞれについて一つのセミナーが開催できるような膨大なテーマについて、様々なご経験談をお話し頂きつつ、簡潔にご説明頂きました。 PCT出願に基づく国際出願の説明においては、国際出願の調査報告、19条補正、移行期限などの概要説明の他、予備審査請求のメリット、代理人費用を含む出願費用など、実務に即した説明をして頂きました。 マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願の説明においては、願書の記載様式、国際登録の内容などの他、国際段階で指定商品が抽象的である旨の拒絶理由を受けないためには、国内出願の段階で国際分類表に基づいて指定商品を記載すべきこと(例えば、「被服」という抽象的な指定商品ではなく、「ベスト」、「コート」といった具体的な指定商品を記載すべきこと)、特に、USPTOなどのホームページで、過去に登録されたケースを確認するのが有効であることなどを説明頂きました。 いずれの説明においても、短い講義時間では説明しきれない内容については、聴講者の皆さんが後日確認できるよう、特許庁などのホームページの説明箇所をお示し頂きました。 講義終了後には、分かり易かった、具体例を挙げて頂いたので理解が深まった、などの意見が寄せられました。
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執筆者: 近畿支部知財制度普及委員会 千原 清誠