パテントセミナー2008 京都(午前の部・午後の部)の報告
日 時 | 平成20年2月9日(土) ●午前の部: 午前10時~正午 ●午後の部: 午後1時00分~午後3時 |
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場 所 | 京都商工会議所 | ||||||
テーマ | ●午前の部 「特許出願に際しての心得(機械、メカトロニクス分野)」 ~補正や特許権侵害対応を見据えた明細書の書き方を考える~ ●午後の部 「小売役務商標制度の活用法」 ~貴方にとって小売役務商標を取得する必要性はあるのか~ |
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講 師 | ●午前の部 弁理士 赤澤 一博 ●午後の部 弁理士 肥田 正法 |
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受講生 | ●午前の部 63名 ●午後の部 35名 |
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コメント | 午前の部は、日本弁理士会近畿支部・京都地区会の三好広之先生に簡単なご挨拶をいただき、次いで、赤澤一博先生に特許出願に際しての心得(機械、メカトロニクス分野)について講義をしていただきました。講義では、実際の明細書の書き方について、求められる記載の法的根拠、記載後の法的位置付け、及び判例および経験に基づく具体的な記載例などを丁寧に解説していただき、受講生においても大変好評であり、非常に実践的で中身の濃い講義であったように思います。 また、午後の部では、午前の部と同様に京都地区会の小林良平先生にご挨拶をいただいた後、「小売役務商標制度の活用法」と題して、肥田正法先生より、平成19年4月1日より導入された小売役務商標制度の内容について詳しく説明をしていただきました。特に講義では、現行の商品商標、役務商標との保護対象及び保護範囲の違いや、そこからクローズアップされる小売役務商標制度の問題点などについて、実例を交えながら短時間の間に簡潔明瞭にご説示いただき、受講者の間でも大変好評でした。 今回は、朝から雪が降り続いていた悪天候にもかかわらず、申込者の約半数ぐらいの方にご出席いただくことができました。また、午前、午後の部ともにいずれも内容が濃い講義であったにもかかわらず、各講師が重要なポイントについて丁寧に、かつ、テンポよくお話しいただけた点が受講者に大変好評でした。また、その結果、両講義とも活発な質疑応答が行われ、講義終了後も講師を取り巻くなど熱心な受講者が見受けられたのも印象的でした。 京都地区での開催は昨年度に続き今年が2回目でしたが、特に企業における知財関係者の方から数多くのお申込み、ご出席をいただき、成功裏の内に無事終了することができたと感じました。また、講義後のアンケートでは、次年度以降の開催を希望する回答が多数寄せられていることから、次年度以降の開催についても引き続き検討をして行く必要があるものと思います。
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執筆者:近畿支部・弁理士制度普及委員会 赤岡 和夫