パテントセミナー2008 滋賀(午前の部・午後の部)の報告
日 時 | 平成20年1月26日(土) ●午前の部: 午前10時~午後0時30分 ●午後の部: 午後1時30分~午後4時 |
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場 所 | 草津市立市民交流プラザ | ||||||
テーマ | ●午前の部 国内優先権の使い方 ~間違った出願をしないために~ ●午後の部 特許関連の知っ得情報 ~中小企業・個人のための支援策や補正について~ |
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講 師 | ●午前の部 弁理士 櫻井 健一 ●午後の部 弁理士 中越 貴宣 |
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受講生 | ●午前の部 67名 ●午後の部 39名 |
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コメント | 午前の部は、主催者を代表して日本弁理士会近畿支部弁理士制度普及委員会委員による開会の挨拶に始まり、次いで「国内優先権の使い方」について櫻井健一先生による講義がありました。この講義では、最初に特許の各種出願についての簡単な説明があり、休憩の後に、本題である国内優先権についての説明がありました。国内優先権の説明では、国内優先権について争われた判例を中心に、実例を交えながら詳しく説明して頂きました。国内優先権に基づく出願は実務上よく行われますが、その使い方を誤ると優先権の利益を享受することができず、その結果として拒絶査定に至るおそれがあり、このような事態に至らないように国内優先権を主張する際の留意点などを含めて説明して頂き、実務家にとっては有意義な内容であったと思います。 午後の部は、滋賀地区代表による挨拶に始まり、その後に「特許関連の知っ得情報」について中越貴宣先生による講義がありました。この講義では、滋賀県の各種施策、また中小企業・個人を中心とした特許庁の施策を中心として詳しく説明して頂きました。レジュメも詳しくまとめられており、参考資料として非常に役立つものと思われます。後半は、補正について法改正の内容を含めて説明して頂きました。多項制の出願のもと、法改正後の拒絶理由の内容、拒絶理由に対する対応などとともに、出願する際の留意点などを含めて説明して頂き、中小企業の方などにとっては有意義な内容であったと思います。 昨年の京都地区、兵庫地区を前例に、今年初めて滋賀地区で開催することになりましたが、当初の予想を超える多数の申込み、参加を頂きました。また、滋賀地区の会員(2名)の協力も得られ、滋賀地区として次年度以降の開催に大きな希望を持てるセミナーとなりました。
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執筆者:近畿支部弁理士制度普及委員会 岸本 忠昭