パテントセミナー2007 兵庫(午前の部・午後の部)の報告
日 時 | 平成19年2月24日(土) ●午前の部(午前10時~午後12時30分) ●午後の部(午後1時30分~午後4時) |
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場 所 | 神戸市産業振興センター | ||||||
テーマ | ●午前の部 特許・実用新案入門 ~特許請求の範囲の解釈について~ ●午後の部 意匠・商標入門 ~デザインとブランド、これだけは知っておきたい~ |
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講 師 | ●午前の部:弁理士 喜多 秀樹 ●午後の部:弁理士 三上 真毅 |
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受講生 | ●午前の部 76名 ●午後の部 67名 |
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コメント | 午前の部は、主催者を代表して日本弁理士会近畿支部・弁理士制度普及委員会副委員長による開会の挨拶に始まり、次いで、喜多秀樹先生に、特許・実用新案における特許請求の範囲の解釈について講義していただきました。講義では、審査時、侵害時における特許請求の範囲の解釈の違い、および文言侵害、均等侵害、そして重要判例からみた考慮すべき参酌事項等について丁寧に解説していただき、受講生においても大変好評であり、非常に実践的で中身の濃い講義であったように思います。 また、午後の部では、午前の部と同様の挨拶が行なわれた後、「デザインとブランド、これだけは知っておきたい」と題して、三上真毅先生により、意匠・商標における保護対象の相違や、登録要件、保護内容の相違、そして、そこから導き出されるデザイン・ブランド戦略上の留意点などについて、実例を交えながら短時間の間に簡潔明瞭にご説示いただき、受講者の間でも大変好評でした。 今回は、午前、午後の部ともに、いずれも内容が濃い講義であったにもかかわらず、各講師が重要なポイントについて丁寧に、かつ、テンポよくお話しいただけた点が受講者に大変好評でした。また、その結果、両講義とも活発な質疑応答が行われ、講義終了後も講師を取り巻くなど熱心な受講者が見受けられたのも印象的でした。 兵庫地区での開催は、京都地区での開催に続き本年度が初めてでしたが、こちらも当初の想定を上回る多数の申し込み、多数のご出席をいただき、成功裏の内に無事終了することができました。また、講義後のアンケートでは、次年度以降の継続開催を希望する回答が多数寄せられていることから、次年度以降の現地開催について引き続き検討をしていく必要があるものと思われます。
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執筆者: 近畿支部弁理士制度普及委員会 赤岡 和夫