「知財授業報告書」 大阪府吹田市立豊津第二小学校
日 時 | 平成22年5月27日(木) 10:45-11:30、11:35-12:20 |
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場 所 | 吹田市立豊津第二小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 5学年2クラス78名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 工作授業では、ビー玉、プラスチック製の皿、工作用紙を使ってベアリングの原理を利用した回転台(中華料理店にある回転テーブルのような物)を作ります。このうちビー玉は、一人につき、20個程度使ってもらいます。また、工作作業の間に、ビー玉が机から転がり落ちないように、各人、これらビー玉を紙コップに入れて保管するようにしています。 作業を開始してしばらくすると、ある児童から「工作に紙コップも使って良いですか?」と質問がありました。 ここで・・・回転台は、皿の上に複数のビー玉を載せ、その上に工作用紙で作った円板型の蓋を被せる構成が、我々が想定している基本の型です。紙コップを使うとなると、基本の型とは、全く異なる物となってしまいそうです。 それにも関わらず、先ほどに質問に対して、ひょっとしたら今までにはない全く斬新な回転台ができるかも?と思い、「いいよ」と答えてしまいました。その後、作業を見ていると、数名の児童が、紙コップを皿の上に貼り付ける等、試行錯誤しています。結果、やはり完成を難しくさせてしまったようであり、この点は反省しています。 しかし、「紙コップも使う」という自由な発想には驚かされ、嬉しくも思います。児童達には、通常の型に嵌らず、独自の発想で物事に取り組んで欲しいものです。そうすることで、すばらしい発明が将来生まれるかもしれません。 |
近畿支部知財授業担当 河上 哲也,丹下 園美