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知財授業報告書「大阪市立田中小学校」

関西会知財授業担当 岡村 美穂


日  時 令和元年9月9日(月) 9:45-10:30
場  所 大阪市立田中小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(片手でもてるかな)
対  象 5年生2クラス51名
講  師 岡村 美穂、松山 徳子
コメント  大阪市立田中小学校は、大阪メトロ中央線・朝潮橋駅から北西へ徒歩10分のところにあります。
 今回の知財授業は、5年生児童を対象に2時間目に行われました。2階の家庭科室に案内して頂き、最初は蒸し暑かったのですが、窓を開放すると風通りもよくなり快適に授業を行うことができました。
 6~7人ずつテーブルに座り、2時間目の開始時刻ちょうどに、松山弁理士の司会で知財授業が始まりました。
 最初の10分間、「発明とは?」「特許とは?」「知的財産権とは?」「弁理士とは?」といった説明を行いました。また、身近な発明品として「カップヌードル」と「カドケシ」を提示し、「カドケシ」については、細かい部分を消しやすくするために角を多くするというアイデアが特許で、全体のデザインが意匠で、「カドケシ」というネーミングが商標という権利で守られているという説明を、児童達は終始熱心に聞いていました。
 その後20分間、紙コップと紙皿を使って、片手で持てるように工作をしてもらいました。
 紙皿の真ん中にコップの外径の円形の穴を空けてそこに紙皿を挿通させてセロテープで固定させて作る児童がとても多かったです。他には、2つの紙コップの上端部同士をセロテープで留めてそれをポップコーン入れにしたり、紙コップの底面をくり抜いてそれをくっつけてメガホン代わりにするといった斬新なアイデアで工作している児童もいて、なかなか興味深かったです。最後の10分間で各テーブルから代表児童が一人ずつ発表する時間を設けて、工夫した点やネーミングを発表してもらいました。
 今回の授業を通して、発明や特許というものに少しでも興味を持ってもらえたのではないかと感じました。また、校長先生とのお話の中で、学校で得る知識だけでなく、生活に、また、人生に活かせる知識の習得を目的として、薬剤師や弁護士など外部から講師を招いた授業が文部科学省の推奨で盛んに行われ、授業数も年々増加していると伺い、この知財授業の意義を改めて確信いたしました。

 

発想力豊かな児童達と工作を行う講師

※「カップヌードル」は日清食品ホールディングス株式会社の登録商標です。

※「カドケシ」はコクヨ株式会社の登録商標です。


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