知財授業報告書「甲賀市立大原小学校」
関西会知財授業担当 古澤 寛
日 時 | 令和5年1月31日(火) 13:40-14:25 |
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場 所 | 甲賀市立大原小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 小学知財授業(寸劇) |
対 象 | 6年生 1クラス 34名 |
講 師 | 淡路 俊作、古澤 寛 |
コメント |
甲賀市立大原小学校を訪問し、知財授業を行って参りました。大原小学校は、滋賀県甲賀市甲賀町の中央部にあり、広い校区には農村地帯や山林が含まれ、緑の多い自然豊かな地域にあります。 授業では、はじめに、司会進行役の淡路弁理士が、「発明」と「弁理士」について簡単に説明しました。次に、日常の不便を解消するための発明品の実例として、「サラカップル」「カタシャンボトル」「肩ブレラ」を、順番に紹介しました。発明品ごとに、その構造・名称を紹介する前に、生み出されたきっかけとなった不自由さ・問題点を児童たちに伝え、その不自由さ等を解決するための工夫をよく考えてもらいました。発明品を実際に見てもらった後には、その商品名もクイズとして出題しました。児童たちからは活発に意見が出され、身近な物品について実用的な工夫や商品名を考える楽しさを、感じてもらえたように思います。 この後、「サラカップル」を題材とした寸劇では、司会進行役を淡路弁理士が担当し、「サラカップル」を発明したエフ博士役を古澤弁理士が担当し、「サラカップル」を模倣して安価に販売する怪人X役を本校の先生に演じていただきました。サラカップルを入手するならエフ博士から本物(今回は250円と設定)を買うか、或いは怪人Xから安い偽物(100円と設定)を買うかという質問には、本物の値段設定が高すぎたためか、怪人Xから安価な方を買うという意見が大多数でした。寸劇後のまとめでは、発明品の模倣が多い社会では、発明へのインセンティブがなくなり、技術の進歩が促進されない旨の説明をしました。 最後に、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」と、日本弁理士会のマスコットキャラクター「はっぴょん」とを紹介したうえで、日本弁理士会も大阪・関西万博に協力している旨を伝えて、授業を終えました。 今回の授業を通して、発明すること・発明を守ることの大切さや、発明等に関わる弁理士という職業に、児童たちには触れてもらえたと思います。 |
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興味津々の児童達に講義を行う講師