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知財授業報告書「長浜市立湯田小学校」

関西会知財授業担当 漆原 誠一

日  時 令和5年11月11日(土)9:15-11:15
場  所 長浜市立湯田小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(回転台)
対  象 4-6年生 18名
講  師 村上 太郎、漆原 誠一
コメント  滋賀県長浜市の北東部に位置する明治26年開校の由緒ある学校です。「地域とともにある学校づくり」としての取り組みを推進しておられ、今回もキャリア教育に関わる学校行事(「湯田小フェスタ」)の1ブースとしての授業となりました。複数の学年の参加希望者が学年ごとに4班に分かれた形で実施しました
 弁理士について知っている人は残念ながらおられませんでしたが、エジソンについて知っている児童がおり、エジソンが電球だけでなく配電システムまで整備して家の中を明るくしたエピソードから発明の大切さを話すきっかけをもらえました。
 当初の工作では、蓋のふちが高くてうまく回らないもの、皿より大きい蓋を外側に曲げたのだがうまく皿にフィットせずに安定しないものがみられました。しばらくして、4年生の児童が皿と蓋を円筒で囲って安定させる方式を発明したので、1番乗りとして全員へ発表しました。複数学年での授業のために達成度のバラツキが気になっていましたが、その必要はなかったようです。
 さらに工作が進むと、紙の側にビー玉を敷いて皿をのせたもの、蓋に複数の輪を設けてビー玉を安定させたもの、蓋の内外にふちを設けたもの等といったさまざまな改良発明が次々と完成し、ほぼ全員が課題の解決に至っていました。驚いたことに、市販の回転台とほぼ同じ原理を実現し、さらに必要なビー玉の数を少なくする完成形に至ったものも現れました。
 工作時間がたっぷりとれたこともあって、ブース内は次第に白熱化し、最後には児童のみなさん、ボランティアのみなさん、見学の親御さん、さらには我々弁理士も一体となって、課題に取組んでいる状況となりました。
 授業の最後に、村上弁理士より、大阪・関西万博について、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の紹介、日本弁理士会が本万博を支援していること、2年後の2025年に大阪で開催されることをお伝えし、是非足を運んでくださるようお願いしました。
 本授業を通じて、弁理士の役割や発明等について理解が深まり、発明の楽しさを知っていただければ幸いです。


発想力豊かな児童達と工作を行う講師


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