知財授業報告書「宝塚市立西谷中学校」
関西会知財授業担当 吉永 元貴
日 時 | 令和6年10月2日(水)14:30-15:20 |
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場 所 | 宝塚市立西谷中学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業(ペーパータワー) |
対 象 | 1-3年生 3クラス 44名 |
講 師 | 吉永 元貴、中村 忠則 |
コメント |
今回は、宝塚市立西谷中学校の生徒を対象にペーパータワー工作の知財授業を行ってきました。西谷中学校は、小規模な中学校で、自然に囲まれた場所にあり、小学校に隣接していました。生徒たちは小学生の頃からお互いをよく知っているようで、各チームが1~3年生の混合チームであるにも関わらず、非常に仲が良い印象を受けました。 最初に知的財産権について説明しました。特許については、半数以上の生徒が知っていました。弁理士について知っている生徒がいなかったのは少し残念でした。 ペーパータワー工作の目的は、40枚という限られた枚数の紙で高さと強度を両立するという課題を解決することにありますが、その解決手段は決まっていないので、試行錯誤する必要があります。そのため、授業時間は50分なのですが、タワー製作の時間を通常よりも長い30分とるようにしました。 強度を確保するのにはどうすればよいかを話し込んでなかなか手が進まないチームが多く、ほとんどのチームは25分経過してもなかなかタワーの2段目ができない状況でした。だけど、そこからの集中力で多くのチームが3段以上のタワーを製作することができました。 タワーの強度を確保するために、断面を円形、三角形、四角形にする工夫をしていました。なかには、三角形を組み合わせてタワー1段目の断面を六角形に工夫していたチームもありました。柱の内部に補強用の紙を入れているチームもありました。工夫の仕方は様々だなと思いました。 最終的に「カップヌードル」を置き10秒間保持できたチームは6チームもありました。優勝チームには日本弁理士会のノベルティグッズが授与されました。タワー製作の時間を多くとったため、各チームにタワーの工夫したところを説明してもらう時間をとれなかったのが心残りでした。 この授業をきっかけにして知的財産について興味を持ち、将来は発明者若しくは弁理士として知的財産に関係するような職業に就く生徒がいてほしいと思いました。 |
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発想力豊かな生徒達と工作を行う講師
※「カップヌードル」は日清食品ホールディングス株式会社の登録商標です。