「知財授業報告書」大阪府枚方市立招提小学校
日 時 | 平成23年2月22日(火) 9:35-10:20、10:40-11:25 |
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場 所 | 枚方市立招提小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 5学年2クラス76名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 今回お邪魔したのは、昭和47年(1972年)設立の枚方市立招提小学校。この学校名のことを地元のみなさんは「ショダイ」と呼んでいるそうですが、正確には「ショウダイ」と呼ぶそうです。発明工作授業の講師として出向いたのは、昭和47年生まれの大野弁理士と私のコンビ。共に同じ年の小学校になんとも言えない縁を感じました。 授業は午前中の2コマで、大野弁理士が進行役を、私がサポート役を担当しました。 工作授業では、テレビなどに用いられる回転盤をトレイ、ビー玉、画用紙で作ります。十人十色と言われるように、いろんな子どもがいるもので、大野弁理士の説明が終わるやいなやすぐに手を動かす子もいれば、クビを右へ左へ傾けながら考えだす子、地べたで作業しだす子、いきなり画用紙を丸めてトレイに載っける子、他の子どもの作業を観察してヒントを探る子など様々でした。ただ、共通することは、どの子どもも真剣に回転盤の作製に取り組んでいました。 子ども達はこの工作授業で、(1)考える、(2)考え出したことを実行する、(3)失敗したらその理由をまた考える、(4)考え出した解決策をまた実行する、というサイクルを自然と回すことになりますが、その過程のどこに「発明」があるのかを知りません。そこは、私達弁理士が気付かせてあげます。手の早い子の作品をピックアップして「ここに発明があるんですね!」「発明が完成しましたね!」と言うと、その子はなんだか恥ずかしくしながらも得意げな顔をしているように見えました。また、「これが“発明をする”ということなんやで」と教えると、「俺発明したんや」という声が返ってきました。私は、こんな幼い子どもでも丁寧に教えれば「発明」や「発明をする」ってことを理解してくれたことに嬉しく思いました。 |

発想力豊な児童達と工作を行う講師陣
(左写真左から 華山 浩伸、大野 義也 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 華山 浩伸