「知財授業報告書」 甲賀市立信楽小学校
日 時 | 平成20年10月29日(水) 午前10時30分~11時30分、午前11時30分~午後0時30分 |
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場 所 | 滋賀県甲賀市立信楽小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 5学年2クラス 48名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 今回はやきものの町、信楽にある、信楽小学校にお邪魔しました。 会場となる図工室には、児童達の粘土作品が並べられ、まず、そのレベルの高さに驚かされました。そして、窓際の棚にならぶ「ろくろ」。そして、まさに、「ろくろ」と同じ機能を今日は工作してもらうということに気がつきました。さて、気づく児童はいるでしょうか。 さて、工作授業ですが、まず、司会が課題の説明をして、さ、始めてください、というと、いきなり紙を切り始めて一心不乱に試行錯誤を続ける児童、配布された材料をじっと眺めている児童、いろんな児童がいて、いろんなペース、また、課題に対する取り組みのアプローチの違いに、個性を感じました。 そして、途中でいくつかの作品例を紹介すると、「いいこと思いついた!」との声がいくつかあがりました。このひらめきの瞬間を、味わうことができた児童もたくさんいたはずだと思います。 最初に用意された作品例にない、斬新なアイデアを出す児童もいて、みんな真剣に取り組んでくれたようです。 難しいと感じたのは、アドバイスのタイミングとその内容でした。なかなか手が動かないのは真剣に考えているのか、何かを迷っているのか、下手に声をかけると気が散るのではないか。 また、今回は、何かできれば、すべて正解で、失敗はなし、という方針で声をかけることにしたのですが、明らかに、「失敗例」に向かって突っ走っている児童に、どこに気づいてもらうかは、迷うところでした。 2コマ授業をさせていただきましたが、クラスによって、作品の傾向が全然違うのには驚きました。 いずれにしても、正解のない課題に、実際に手を動かして取り組んでもらう体験を通じて、発明の楽しさや難しさを少しは実感してもらえたのではないかと思います。今回は、1コマ目を道坂弁理士、2コマ目を吉本弁理士に司会をしていただきましたが、次回は、ぜひ司会に挑戦したいと思います。 |

熱心に講義を進める講師陣
(左写真左から 浅野能成、吉本 力、道坂伸一 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 浅野 能成