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講師派遣報告書 奈良県農業大学校「農業政策(知的財産保護について)」

日  時 平成25 年4 月25 日(木曜日)8 時50 分~10 時20 分
場  所 奈良県大学校
主 催 奈良県農業総合センター内 奈良県大学校研修棟
名  称 農業政策(知的財産保護について)
対  象 専門課程 13名
内 容 本講義は、奈良県農業大学の専門課程での講義である農業政策の1回分として行われました。
講義は、第一部が、「知的財産とは何か(特許、実用新案、意匠、商標、著作権、育成者権」「具体的な特許」「奈良県の企業による各分野出願状況」「パソコンによる産業財産権の調査(電子図書館)」、第二部が、農林水産技術情報協会作成の「農林水産分野の現場での知的財産(発掘+活用法)」の二部構成で行いました。
第一部では、知的財産権の全体に関して、講義しました。特に、特許権、育成者権について、より詳細に説明しました。さらに、電子図書館を使用
して、特許調査の実演もしました。育成者権に関して、品種登録データの検索を農林水産庁のホームページにおいて、実演しました。
第二部では、実際の農業分野の事例に基づき、産業財産権として出願がされ、権利となって、活用されている例、ノウハウとして、産業財産権として出願せず、内部で実施している例を説明しました。ノウハウとするべき場合を説明しました。
特に強調したことは、自分たちが考え出した製品、農作物と同じものが、特に、外国から、安価に輸入される場合が、近年多く、知的財産権で守る
必要があること、知的財産権は重要であるが、基本は、考え出した製品、農作物自体が重要であることを講義しました。
コメント 昨年度までは、講師は、奈良県発明協会の方がご担当されておりました。しかし、先日、日本弁理士会近畿支部下に奈良地区会が設立されました。
そのため、専門家、実務家として、奈良地区会で担当するように、要請があり、担当させていただきました。
今回、育成者権に関して、十分な知識がありませんでしたので、講義に備えて、調査して準備しました。結果、育成者権に関して、いずれ実務をしたいと思いました。工業分野だけでなく、農業分野への貢献もしたいと思いました。
生徒の方々は、自宅が農家である高校卒業直後の方から、会社を定年退職後に農業を始める方、花関連の仕事を考えている女性の方などでした。
知識も年齢も多種多様な方々で、かつ、農業大学では、講義より実作業の授業が中心とのことでしたが、生徒の皆様には、この講義をじっくりと静
かに、講義を聞いていただけました。来年度以降も、今後の弁理士の活躍の場を拡大するためにも、この講座を弁理士会で担当すべきと思いました。

近畿支部奈良地区会 運営委員 光明寺大道



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