講師派遣報告書 「一般社団法人滋賀県発明協会」
日 時 | 平成 26年 3月 26日( 水)午後2時 ~4時 |
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場 所 | 滋賀県工業技術総合センター別館(滋賀県栗東市上砥山232) |
主 催 | 一般社団法人滋賀県発明協会 |
テーマ | 「読んでみよう!考えてみよう!特許明細書 <基礎編>」 |
講 師 | 岸本忠昭 会員(登録番号9272) |
受講者 | 16名 |
内 容 |
(1) 特許出願の出願書類を説明し、そのうちの請求の範囲及び明細書についてはより詳しく説明した。請求の範囲は権利書としての役割を果たし、明細書は技術説明書としての役割を果たすことを説明した。 (2) 請求の範囲の権利解釈の基本を説明した。権利抵触の検討は、構成要件ごとに区切って、各構成要件と商品とを対比しながら行い、すべての構成要件を備えるときに抵触し、一部の構成要件を外せば抵触しないことを説明した(均等論も少し)。
(3) 明細書を読む段階でのポイント(注意事項など)を説明した。 (4) 特許公報を例に請求の範囲(請求項)の構成要件ごとの区切りの例を説明した。 (5) 特許公報(区切りの例)と実施品(図面で説明)との権利関係の問題を行った。基本的な例題(例題1)」と少し実務的な例題(例題2)を行い、抵触の有無の検討、利用発明と特許性の関係、利用発明と抵触の関係を説明した。 |
コメント (所感/事業成果) |
参加者は16名と少なめであるが、講義内容は、解説半分、例題半分と受講者に考えてもらう内容であるため、この程度の人数が適当であったと思う。例題1,2をしながら説明したために、初心者の方にも理解してもらえたのはないかと思う。 例題2については代表的な2問(全6問)しか説明できなかったが、講演翌日に発明協会に、例題2の解答が欲しいとの問い合わせがあり、一部の受講者には興味ある内容であったと思う。 |
以上
執筆者:岸本忠昭