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講師派遣報告書 「京都大学 法学概論」

京都大学 知的財産論Ⅰ「法学概論」

執筆者: 辻村和彦

日  時 平成26年4月8日(火)午前10時30分~12時
場  所 京都大学吉田キャンパス吉田南総合館 共西32講義室
(京都市左京区吉田二本松町)
主 催 京都大学
対象者 学部生 18名
テーマ 法学概論
講 師 辻村和彦 会員(登録番号17965)
内 容 第1回の講義は、知的財産論の導入部分として、①知的財産権と言われるものにはどんなものがあるか、②知的財産権に独占権が認められるのは何故か、③日本でプロパテント政策が採られるようになった経過等を簡単に説明しました。
法学概論としては,法律の体系を,①憲法・法律・命令等の優劣関係、②私法と公法の分類、③一般法と特別法の関係という観点から説明しました。①については、特許法、特許法施行令及び特許法施行規則を例にとって説明し、②及び③については、知的財産法が広く私法・公法にわたる特別法となっていることを説明しました。
さらに、一般法と特別法の関係としては、民法と知的財産法を取り上げ、物権と債権の違い、知的財産権が物権的性質を持っていること、知的財産権侵害については民法の金銭賠償の原則に加えて差止請求権が認められていること、所有権と知的財産権の違い、不法行為の要件事実と知的財産法における過失の推定と損害額の推定、などについて説明しました。