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講師派遣報告書 独立行政法人 工業所有権情報・研修館、一般社団法人発明推進協会 「中小企業のリアルな事例から学ぶ経営・知財戦略セミナー」

執筆者:大森 勇

日  時 令和2年1月14日(火)午前10時~午後5時
場  所 日本貿易振興機構 大阪本部 セミナールーム
(大阪市中央区安土町2丁目3-13 大阪国際ビルディング)
主 催 独立行政法人 工業所有権情報・研修館、一般社団法人発明推進協会
共 催 独立行政法人 日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部
後 援 近畿経済産業局、近畿財務局、中小機構近畿本部、日本弁理士会関西会
対象者 一般、中小企業経営者や中小企業知財実務担当者、アドバイザー、支援機関の方 37名
テーマ 中小企業のリアルな事例から学ぶ経営のための知財戦略セミナー
講 師 大森 勇 会員(登録番号19445)
内 容 INPITからの委託を受けた発明推進協会が、海外進出を試みたことのある中小企業約100
社にヒアリングを実施し、その成功例及び失敗例をまとめて作った資料「ケーススタディ集」がある。今回のセミナーでは、これから海外へ進出しようとする会社に起こり得るビジネス展開、トラブル対応について学ぶため、5人1グループ、全7グループで、この「ケーススタディ集」から選んだ事例について、グループディスカッション及び対策の検討を行い、その後、発表を行った。
事例は、午前(海外市場開拓編)として3つ「模倣品発見、その意外な対応」「展示会出展での落とし穴」「製品輸出代理店との契約管理」と、そのまとめ、午後(デザイン経営編)として3つ「デザイナーとの契約はどうすればよい?」「模倣品対策 意匠権で保護できた?」「意匠権侵害警告が来た!どうする?」と、そのまとめの順で、検討した。各グループの発表後、講師から、事例についての解説と、関係する知財保護方策についての講義を行った。講義は、後ほど「ケーススタディ集」の検討例が配布される関係で、この配布物を読めばわかる内容と重複しないように、+αの知識となる内容について解説を行った。例えば「契約管理」については、守秘義務契約(NDA)、ノウハウを含む実施権設定ライセンス契約、について実際に使用する契約書類を参照しつつ、気を付けるべき点についての説明を行った。また、意匠法だけでなく、他の特許法、実用新案法、商標法、著作権法、不正競争防止法等を使った、総合知財保護方策について、実例を挙げつつ、説明を行った。
初心者と思われる方から、既にいくつかの特許権取得をされ、海外で事業展開をされているような事業主、企業の知財部の方まで、幅広い層に参加頂いたので、分かりやすい言葉で、様々なレベルにある参加者にとって有益な情報を提供するように、心掛け、講義を行った。


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以上