「知財授業報告書」兵庫県三木市立上吉川小学校
日 時 | 平成23年7月13日(水) 10:50-11:35、11:45-12:30 |
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場 所 | 三木市立上吉川小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業 |
対 象 | 4~6学年 28名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 今回私たちが訪問した上吉川小学校は、木々の緑が鮮やかで豊かな自然に囲まれた学校でした。4~6年の3学年を合わせても30名弱という児童数でしたが、複式学級ということもあって、全員気心の知れた仲間といった様子でした。 今回の授業は、発明工作授業です。最初に、知的財産や弁理士について説明し、児童たちには、発明など知的財産は守られるべき財産であることを学んでもらった上で、発明工作に挑戦してもらいました。各児童に与えられた材料は、プラスチック製のお皿一枚と、ビー玉20個と、工作用紙です。これらの材料を用いて回転台を作製します。回転台を作製するといっても、お手本となる完成工作品はありません。児童たちは、実物の回転台を眺めたり触ったりしながら、各自仕組みを発明してオリジナルの回転台を目指します。 今回驚いたことに、工作を開始するやいなや、多くの児童がはさみを手にとって工作用紙を切り始めました。上吉川小学校の児童からは、とにかくやってみる、という積極さが伝わってきました。各自いろいろと工夫を重ねて自分のアイデアを徐々に形にしていきますが、ときには失敗をする場合もありますし、せっかく作ってもうまく回転しない場合もあります。しかし、そこであきらめる児童は一人もおらず、試行錯誤しながら各自思い思いの回転台を完成させていきました。中には、私が今までに見たこともない画期的な回転台を作製した児童もいました。もちろん、ちゃんと回転します! 工作授業では、授業の途中に、作製した回転台の仕組みを自分で発表してもらいます。今回の授業は2時間確保していただいておりましたので、ほとんどの児童に自慢の作品を発表してもらうことができました。自分のアイデアを他人に説明することは小学生にとって簡単なことではないと思いますが、4年生も含めて皆ちゃんと説明することができ、とても感心させられました。 今回の上吉川小学校ではいろいろなアイデアが登場し、講師二人は、上吉川小学校の児童たちの発想力に感心しながら学校をあとにしました。 |

発想力豊な児童達と工作を行う講師陣
(左写真左から 寺内 伊久郎、道坂 伸一 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 道坂 伸一