「知財授業報告書」 堺市立浜寺小学校
日 時 | 平成20年7月15日(火) 午前10時45分~11時30分 |
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場 所 | 大阪府堺市立浜寺小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 君も今日からエジソン |
対 象 | 5学年3クラス 82名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会 |
コメント | 百年を超える歴史をもつ堺市立浜寺小学校では、風がよく通る、明るい多目的教室で授業を行いました。授業前の休み時間に準備をしていると、運動場から児童達の元気な声が聞こえてきます。多目的教室は三階なのに、「こんにちは~!」とずいぶん近くで声がするなあと思ったら、廊下から児童達が覗いているのでした。興味津々、目を大きくして私たちの準備を見ている様子に、仲良く楽しく授業を進められそう、と期待が高まります。 いよいよ授業が始まると、みんな元気いっぱい、好奇心全開で積極的に参加してくれました。「○○を知ってるひと?」「どう思う?」「前に出て手伝ってくれるひといますか~?」などの問い掛けには、はい!はい!はい!!という声が教室中から上がり、圧倒されました。片手を静かに上げて指名されるのを待つことはなく、両手を振ったり、伸び上がったり、半分立ち上がったりして、やる気を精一杯表してくれます。用意した発明の数や時間の都合上、全員に発言してもらえなかったのが残念です。 授業中は皆、ノートを広げてメモを取りながら聴く熱心さで、紹介した発明を手早く色鉛筆でスケッチする様子など見ていると、私たちは期待に応えられているかな?と緊張を感じました。 授業終了後には、大勢の児童達が発明品を手にとってみたり、講師に話し掛けたりしてくれて、まだまだ帰りたくない気分になってしまいました。発明品をじっと見つめる児童に「発明、してみてね。」と言うと、「うん!こういうの好きや!」と真剣な顔で答えてくれて、たいへんうれしく、頼もしく思いました。 浜寺小学校の職員室や放送室の入り口には、うさぎなどをかたどった、かわいい手作りの案内板が掛かっています。色々と工夫しながら、一生懸命作ったに違いありません。自分で工夫をしてよりよいものを目指すことと、ひとの工夫も自分の工夫と同じように大切にすることを、浜寺小学校の児童達は、きっともう知っているんだな、と感じました。 校舎の入り口には、画用紙からはみだしそうな勢いで描かれた絵がたくさん飾ってあります。この絵そのまま、元気いっぱい、やる気満々の浜寺小学校の児童達なら、これからどんな課題を見つけて、どうやって解決していくんだろう…と、十年先、二十年先が楽しみになりました。 |

元気いっぱいの児童達に講義を行う講師陣
(左写真左から 三山峻司、吉岡亜紀子、赤岡和夫 各弁理士)
近畿支部知財授業担当 吉岡亜紀子