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「知財授業報告書」兵庫県立西脇工業高等学校

日  時 平成24年11月5日(月) 10:40-12:30、13:15-15:05
場  所 兵庫県立西脇工業高等学校
名  称 「知的財産特別授業」
対 象 1,2学年2クラス79名
内 容 知的財産ってなんだろう?
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会
コメント  1982年の全国高校駅伝で初優勝して以降、8回も全国優勝(優勝回数最多記録)をなし遂げた国内有数の陸上競技強豪校である兵庫県立西脇工業高等学校を訪れました。
 西脇工業高等学校には、機械科、電気科、工業化学科、情報・繊維科、総合技術科の4学科があり、今回は情報・繊維科の1、2年生に授業を行いました。知的財産については、弁理士のみならず、企業の知財部で活躍されたOBの方々にも授業を依頼されており、廊下には『特許権を取ろう!』と記されたポスターが貼られていました。
 今回の知財授業に先立って、特許電子図書館を利用した文献検索を一通り実習されているとのことでしたので、今回の知財授業は、通常の高等学校向けの内容でなく、アイデアの出し方、そのアイデアの表現方法を中心とした内容になりました。
 まず、1コマ目は知的財産権制度の概要を簡単に説明した後、小学校の知財授業でも使用している『片手でも使えるシャンプーボトル』『飲み物と食べ物とを同時に持つことができる食器』『スーツの上着を椅子に掛けるためのハンガー』のアイデアを考えてもらいました。
 いろいろと面白いアイデアが出てきました。実際に商品化されている製品を見て『あー、これなら考えられそう。でもなんでさっきは思いつかなかったんだ!』との声がそこここから起こりました。
 2コマ目では、『片手でも使えるシャンプーボトル』を文章で表現する実習にグループでチャレンジしてもらいました。いきなりでは難しいので、(1)シャンプーを溜めるボトル部、(2)プッシュすることでボトル部からシャンプーを押し出すプッシュ部、(3)プッシュ部から押し出されたシャンプーを吐き出すノズル部、の3要素を明示しました。
 この3つの要素を組み合わせるだけでは、通常のシャンプーボトルまで含まれてしまいますが、『片手でも使えるシャンプーボトル』だけを含まれるようにすることの難しさを味わってもらいました。さすがに、完全に表現しきれたグループはありませんでしたが、表現することの難しさ、奥深さを感得してくれたようでした。
 いつもとはちょっと違った知財授業でしたが、実際にアイデアを考えることで発明の面白さを体験し、そのアイデアを文章化することで弁理士が日常的に行っている仕事の難しさ、奥深さを知ってもらうことができたので、大変有意義な授業であったのではないかと思っています。

    



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