知財授業報告書「滋賀県立八幡商業高等学校」
近畿支部知財授業担当 石原 広隆
日 時 | 平成28年12月12日(月) 10:55-12:25 |
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場 所 | 滋賀県立八幡商業高等学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 特許紛争事件の攻防 |
対 象 | 3年生1クラス54名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会 |
講 師 | 石原 広隆、山田 淳一 |
コメント |
今回の知財授業が行われた滋賀県立八幡商業高等学校は、琵琶湖もほど近い近江八幡市にあります。創立120年を越えた歴史のある学校です。対象生徒は3年生54名で、1名の男子生徒を除き、女子生徒でした。 特許紛争事件の攻防について、90分間の授業を行いました。メイン講師は山田弁理士が、補助講師は私が務めました。 高校生向けの授業とあって、かなり高度な内容が盛り込まれています。特許の権利化のための特許庁に対する意見書提出手続きを説明し、3回の特許紛争の寸劇では、自社の特許の侵害と認められるケース、侵害とは認められない可能性が高いケース、紛争相手も特許を保有していて互いに特許を使い合っているケースと、それぞれ異なるケースを説明します。私は企業に勤める弁理士ですが、新入社員向けの知的財産の研修資料よりも、特許紛争に関しては、専門的であるように感じました。 ですが、授業の間におよそ10分間の中間休憩をとった際に、前のほうに座っていた何人かの生徒に「内容わかります?」と訊いたところ、おおむね「わかりますよ」と返答いただいたので、理解されていたようで安心しました。 説明資料が盛りだくさんで質問の時間はとれませんでしたが、生徒は概ねしっかり聞いていたので、弁理士という仕事の存在のアピールと、どういう仕事をしているかは理解いただけたように思います。商業高等学校ですので、将来、発明家になる方は少ないかもしれませんが、将来の仕事で知的財産に関係する問題にぶつかったときに、弁理士という専門家の職業があることを思い出していただける契機になったことを期待します。 |


興味津々の生徒達に講義を行う講師陣