知財授業報告書「和歌山県 和歌山工業高等専門学校」
近畿支部知財授業担当 冨田 光治
日 時 | 平成28年12月21日(水) 14:30-15:20 |
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場 所 | 和歌山工業高等専門学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 特許紛争事件の攻防 |
対 象 | 3年生4クラス160名 |
担当部署 | 日本弁理士会近畿支部 知財普及・支援委員会 |
講 師 | 冨田 光治、柳瀬 智之 |
コメント |
今回私たちが訪れたのは、JRきのくに線御坊駅からタクシーで20分程のところにある和歌山工業高等専門学校です。のどかな雰囲気漂う敷地はかなり広く、会場の体育館は一番奥とあって坂道を授業用の機材を運ぶのに少し苦労しましたが、担当の先生と事務局の方にも手伝っていただき、準備は順調に進めることができました。 高専向けの知財授業は、「おにぎりパック特許権物語」と題して、コンビニで売られているおにぎりパックの包装フィルムを左右に切ることができる構造を題材にしたものです。二人の経営者とそれぞれをサポートする弁理士が登場し、一方の弁理士役とナレーションを除いて他のキャストは教材に既に音声と画像が組み込まれた優れ物のスライド教材を使って寸劇形式で進められ、その内容は特許出願、特許権の取得、その後の侵害事件、と高度なものを含んでいます。今回の知財授業では、対象は3年生4クラス160名と大人数で、授業場所は体育館、教室から体育館まで距離があったのか、生徒達がなかなか集まらず、授業開始が遅れたため最初は少々あせりましたが、いざ授業が始まると生徒達はスクリーンに投影された教材を熱心に見つめていて、いい感じで授業が進んで行きました。 教材の内容は初心者には高度だと思いますが、途中何度か行った二択の質問に対する回答から授業を聞いてしっかり考えてくれていることが感じられて感心しました。 授業終了後には、「弁理士と弁護士の違い」について質問があり、更に弁理士になるための試験に関する質問もあり、今回の授業を通じて、弁理士に興味を持ってもらえた生徒がいたことに感激しました。 最後に、本日授業を受けてくれた3年生も今後、進路のこと、将来のことをいろいろ考えなければならない時期がすぐにやってくるので、そういう時期に本日の授業内容と弁理士がどのような仕事をしているかを思い出しもらえることを期待したいと思います。 |
興味津々の生徒達に講義を行う講師陣