知財授業報告書「屋久島おおぞら高等学校 KTCおおぞら高等学院」
近畿支部知財授業担当 五郎丸 正巳
日 時 | 平成30年10月11日(木) 10:25-11:15 |
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場 所 | KTC中央高等学院・大阪キャンパス |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 中学生・高校生向け(講義) |
対 象 | 1,2年生1クラス40名 |
講 師 | 五郎丸 正巳 |
コメント |
今回、屋久島おおぞら高等学校への知財授業のため、難波にある、同校のサポート校「KTC中央高等学院・大阪キャンパス」を訪れました。屋久島おおぞら高等学校は通信制・単位制の高等学校です。ホームページによれば、世界自然遺産・屋久島の大自然を活かした体験教育や、屋久島で自然と共生をしている地元の人々との交流プログラムを実施しているようです。 担当の先生との事前打ち合わせにおいて、「反応が悪いかもしれないが、できれば対話型の講義にしてください。また、弁理士という職業についても説明してください」とのお話がありました。そのため、今回の授業では、生徒とのやり取りの多い「ICカードでキーレス&キャッシュレス ~コインロッカー「AiT」の知的財産権~」(以下、「コインロッカー」といいます)を行いました。併せて、「コインロッカー」の前に、「弁理士の仕事」についての説明を行いました。 「弁理士は旧漢字で辨理士と表すんだよ。『辨理士』の『辨理』には、『物事を判別して適切に処理すること」という意味があるんだよ。」授業が始まると、こちらの話に聴き入ります。弁理士の仕事に絡めて、弁理士の名前の意義についても学びました。 次に、「コインロッカー」に入ります。「コインロッカー」は、「ヒット商品はこうして生まれた!」の小冊子に掲載されている実話をベースとしたコンテンツです。商品開発で出てきたアイデア・デザイン・ネーミング(信用)を権利化して守る重要性を学ぶことができます。「どのような場面でコインロッカーを使う?」、「コインロッカーを使うときに不便に感じることはないかな?」というこちらの問い掛けに積極的に答えてくれます。「反応悪」くなんて、全く感じませんでした。クイズにも、積極的に参加してくれました。えっ、正答率ですか?・・・・それは内緒にしておきます。 残りの10分ほどの時間を使って、身近な商品についての最近の知的財産権侵害訴訟例について紹介しました。アップルvsサムスンのスマートフォン特許権訴訟、ストレート麺製法の特許権訴訟などを取り上げました。このような身近な商品に知的財産があり、そこに紛争があることを理解していただけたように思います。 生徒は、最後まで興味を持ちながら聴いてくれていました。商品開発の中における知的財産権の重要性を少しでも理解していただけたなら、この授業は成功だと思います。 |


興味津々の生徒達に講義を行う講師
※「AiT」はアルファ社の登録商標です。