HOME > 知財支援活動 > 知財授業 > 報告 > 知財授業報告書「四天王寺学園中学校」

知財授業報告書「四天王寺学園中学校」

近畿支部知財授業担当 五郎丸 正巳


日  時 平成30年7月10日(火) 8:50-9:40
場  所 四天王寺学園中学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(ペーパータワー)
対  象 3年生3クラス56名
講  師 光明寺 大道、五郎丸 正巳
コメント  四天王寺学園中学校は、5年前に開設された、聖徳太子の仏教精神を礎にしておられる学校です。藤井寺駅前に立つ新しい校舎に訪問させていただきました。四天王寺学園中学校では、「技術」の教科の一環として「知的財産権」に取り組んでおられます。担当の吉田教諭は、「中学校における知財教育」に強い関心をお持ちであり、パテント誌の2018年6月号に、「中学校における弁理士による知的財産権特別授業を活用した取り組み」という題でご寄稿いただいております。
 本日、授業を受けていただいたのは、中学3年生56名。この生徒達には、昨年度の中学2年生の時に、当会の「知的財産特別授業」を受けていただいています。今年度は、ペーパータワー作りに取り組んでいただきました。
 ペーパータワーに取り組む前に、知財に関するレクチャーを、光明寺弁理士から受けました。光明寺弁理士の経歴・仕事内容、知的財産権の概要、特許の紛争事例、商標の紛争事例等を学びました。
 約10分のレクチャーの後、いよいよペーパータワー作りの開始です。56名が5人ずつ11のチームに分かれてペーパータワーの高さを競います。制限時間は20分。どのチームも、最初はスローに進みます。あまり手も動きません。でも時間の経過とともに、徐々に動き出します。各チーム、思い思いのタワーを作っていきます。四天王寺学園中学校の生徒の多数が、隣接する四天王寺小学校から上がってこられたとのこと。そのせいか、どのチームもチームワークが抜群で、効率良くタワー作りを進めます。
 「残り5分」のアナウンスが入った頃から、各チームの動きが慌ただしくなります。錘のカップラーメンを乗せたタワーが、あちこちで倒壊していきます。
 「終了。タワー作りを止めてください」とのアナウンスが入り、いよいよ、高さの計測に入ります。作成したペーパータワーの上に、10秒間カップラーメンを乗せることができれば、ペーパータワーが完成したと認められます。
 11のチーム中カップラーメンが乗ったのは4チームでした。「紙を小径で丸めて紐代わりにし、タワーの頂部を4隅から引っ張る」という斬新なアイデアを披露していただいたチームもありました。レクチャーを行ったために制作時間が短かったこと、および、「ペーパータワー」の工作授業がそもそも「高校生向けに作られたコンテンツ」であることを考えると、上出来ではないでしょうか。
 今回は、「発明」に重きを置いた授業でした。「発明する楽しさ」、および「完成したときの喜び」を、四天王寺学園中学校の生徒達に体感いただけたとしたら嬉しいです。


 

発想力豊かな生徒達と工作を行う講師


« 戻る