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訪問学習報告書「栃木県立真岡高等学校」

近畿支部知財授業担当 水田 愼一


日  時 平成30年10月10日(水) 10:00-11:30
場  所 日本弁理士会近畿支部室
依 頼 者 特定非営利活動法人学校サポートセンター
内  容 (1)特許など知的財産の概要と重要性
(2)弁理士の仕事の役割と主な業務内容
(3)依頼主からの依頼を受けてから手続き終了までの流れ(概要)
(4)仕事のやりがい
(5)生徒の事前質問への回答
対  象 2年生9名
講  師 水田 慎一
コメント  近畿支部では、昨年に続き、特定非営利活動法人学校サポートセンターからの申し込みを受け、栃木県立真岡高等学校の生徒たちに、「弁理士の仕事の社会的役割と具体的内容等」の授業を行いました。今回の授業は、修学旅行の機会を利用して、様々な公共機関、行政機関、民間企業等を訪問し、組織の概要と日々の仕事、仕事の社会的役割等の学習を行うという企画に沿ったもので、近畿支部に訪れた生徒たちは、様々な機関の中で、弁理士会(近畿支部)を選びました。今年、弁理士の仕事の内容を知りたいと考えた生徒たちは、9名でした。
 この学校は、公立高校では珍しい男子校で、サッカー部が有名なようです。今回訪問してくれた生徒たちの中にも、サッカー部の生徒が2人いました。
 授業では、最初に、「知的財産権の概要と弁理士の仕事の内容」について、弁理士INFOを参照しながら、生徒たちに説明しました。このパートでは、一方的に私が説明をしていると、非常に退屈になりかねないので、生徒たちには、弁理士INFOの一部を朗読してもらうようにしました。また、知的財産権の重要性を知ってもらうために、弁理士INFOの説明の途中で、知的財産特別授業で使っている「きき湯」のコンテンツも使用しました。
 その後、弁理士の仕事の具体的内容について、理解を深めてもらうために、私の場合を例にして、弁理士が行っている仕事の例や、クライアントからの出願の依頼を受けてから手続きを終了するまでの仕事の流れについて、説明しました。
 次に、私が今まで行った職業紹介の授業でよく聞かれた質問事項についてまとめた資料に沿って、「1.私が弁理士になった理由」、「2.喜びや、やりがい」、「3.体験談や苦労話」、「4.弁理士の仕事をするに当たり、高校で養っておきたい資質」について、述べました。
 そして、授業のメインイベントの一つである生徒たちからの事前質問への回答を行いました。事前質問は、合計27問もありました。昨年と異なり、今年の生徒たちの質問は、割とオーソドックスなものが多かったですが、「特許としての強い権利をとるために大切なことは何ですか」とか、「コピー製品であるか否かの線引きは何を基準としているのか」といった、突っ込んだ内容の質問も混じっており、これらの質問については、少し時間をかけて説明しました。
 授業の最後には、生徒たちに、中学校向けの知財授業で使用している「服の神」や、私が最近深く関わっているAI関係の最新技術の紹介をしました。このパートでは、AIに関する最近の外国論文に掲載されている図面等を参照して説明しましたので、生徒たちも、興味を持って、私の説明を聞いてくれました。
 今日の授業を切っ掛けに、生徒たちが、知的財産権や弁理士への興味を深めてくれれば幸いです。


 

興味津々の生徒達に講義を行う講師

※「きき湯」は株式会社バスクリンの登録商標です。

※「服の神」は株式会社日乃本錠前の登録商標です。


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