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知財授業報告書「上郡町立高田小学校」

近畿支部知財授業担当  大野 義也


日  時 平成30年12月11日(火) 11:30-12:15
場  所 上郡町立高田小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 5年生1クラス20名
講  師 大野 義也、石井 里依子
コメント  今回の知財授業の舞台は上郡町立高田小学校です。校門をくぐった私たちの目にまず飛び込んできたのは、復元された竪穴式住居でした。新校舎造成の際に住居跡が発見されたそうで、地域の歴史を感じる風景でした。次に驚いたのは、寒空に体操服で校庭を周回する児童達の姿でした。マラソン大会に備えて、全校生徒150名ほどが全員走っているそうです。元気あふれる児童達との触れ合いに胸を膨らませつつ、授業の準備に取り掛かりました。用意されていたのは体育館で、予想を超えた大きな舞台だったので、プロジェクターのセッティングや発明品・変装グッズの隠し場所検討など、準備に予想以上に手間取ってしまって、通し練習ができないまま始業のチャイムが鳴ってしまいました。
 そんなわけで若干の不安を抱えての授業開始となりましたが、総合司会役の石井弁理士はさすが、全く動じる様子なく、優しく、児童達に語りかけるようにスムーズに授業を開始しました。冒頭から積極的に挙手し意見を述べる児童達もいて、エジソンの発明品として蓄音機を知っていたことは少々驚かされました。発明品として「サラカップル」や「カタシャンボトル」などを紹介すると児童の目が輝くのがよく分かりました。難題が、簡単な発想で解決されることに驚き、発明の楽しさに気付いた瞬間だったのでしょう。
 時間を取って発明のアイデアを考えてもらったこともあり、クイズタイムが少々短くなってしまいましたが、それでも日本人の発明について積極的に挙手回答する児童達の姿が印象的でした。
 授業終了後も発明品は大人気で、肩ブレラ接続のために外した傘の柄の紛失防止のために肩ブレラの反対端に雄ネジを設けるアイデアや、肩ブレラのネジ接続を代替する簡易接続部の構成など、驚きの発明を口にする児童達もいて、その柔軟な発想力に驚き、将来性を感じずにはいられませんでした。この中から、日本のエジソンがきっと生まれるはずです。
 授業後に校長先生とお話しし、児童達に様々な社会見学の場を設けておられることをお聞きしました。都会から離れた小学校でも、熱心な教育活動を行なわれている先生方に頭が下がる思いでした。私たちの活動が、少しでも児童達の成長に役立てばと、強く感じた次第です。


 

興味津々の児童達に講義を行う講師


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