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知財授業報告書「大阪狭山市立南第一小学校」

関西会知財授業担当 阿世賀 明日香


日  時 令和元年12月16日(月) 11:35-12:20
場  所 大阪狭山市立南第一小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 5.6年生3クラス106名
講  師 山田 淳一、阿世賀 明日香
コメント  今回、知的財産特別授業を実施したのは、大阪狭山市立南第一小学校です。同小学校は、南海高野線の金剛駅から車で15分ほどの閑静な住宅街に位置し、今年度創立50周年を迎えました。各学年1~2クラスで構成されており、授業に参加いただいた5年生(2クラス)、6年生(1クラス)の児童の皆さん、とても元気で各々の意見を周囲の友人と共有されるなどして、賑やかな授業となりました。
 授業では、経験豊富な山田弁理士が司会を担当し、初めての知財授業であった私(阿世賀)が博士役を担当しました。そして、身近な所にある日常の不便を解消するための、様々な「発明」を紹介しました。電球や蓄音機のような大発明も実は日常の不便を解消するためにつくられたことを説明した後、児童の皆さんに日常の不便を解消するアイデアを考案してもらうと、最初は戸惑いながらも、次々とアイデアを出してくれました。また、前に出ていなかった児童の皆さんも不便を解消するためのアイデアをどんどん考案し、先生や友人と共有していました。
 そして、寸劇では私が扮するF博士の発明品と、学校の先生が扮する怪人Xの模倣品とでどちらを買いたいか、を児童の皆さん、学校の先生に聞いてみました。児童の皆さんの回答は、F博士の発明品と怪人Xの模倣品と半々に分かれました。その際に、「安い方が良い」、「本物が良い」等、それぞれの製品を選択する理由もしっかり述べられておりました。怪人Xに扮していただいた先生の演技力が素晴らしく、児童の皆さんも引き込まれていました。寸劇を通して、せっかく不便を便利にする発明をしても、簡単にまねをされてしまうのでは、誰も発明をしなくなってしまい、世の中を便利にする発明が全く生まれなくなってしまうこと、特許権は、発明を守るための重要な権利であることを説明しました。多くの児童及び先生は、発明を守ることの大切さを認識してもらえたようでした。
 最後に、授業を終え退出する児童の皆さんのうち十数名が、授業で紹介した発明品に興味を持ち、講義室前に置いていた長机まで見に来てくれました。これからもより多くの人たちに発明は身近な不便から生まれること、発明を守る制度があることの重要性を理解していただければと思いました。

 

興味津々の児童達に講義を行う講師


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