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知財授業報告書「茨木市立東奈良小学校」

関西会知財授業担当 中山 聡


日  時 令和2年1月21日(火) 10:50-11:35
場  所 茨木市立東奈良小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 4年生2クラス63名
講  師 立川 伸子、中山 聡
コメント  今回の知財授業は、茨木市の東奈良小学校で行われました。東奈良小学校がある地域は、弥生時代の遺跡である東奈良遺跡が見つかった地域として有名です。当日は、大寒の翌日であったにもかかわらず、春先を感じさせるほどの陽気でした。
 小学校に到着し、会場となる図工室へ移動しているときに、校内がとても静まり返っていることに気づきました。「二日後に音楽会があり、全校児童が体育館でその練習をしているのです。」と、ご同行いただいた先生からお聞きしました。
 授業に参加してくれた児童達は、音楽会の練習では全く疲れていなかったようで、授業の開始前から終了までずっと元気一杯でした。立川弁理士の問いかけに対しては全員が挙手し、発明のサンプルとして順々に回したカタシャンボトルに強い興味・反応を示し、また、担任の先生扮する怪人Ⅹが会場に現れたときには、割れんばかりの歓声をあげました。私自身、今までいくつもの小学校の児童達を見てきましたが、この東奈良小学校ほど元気がある児童達を見たことはありませんでした。
 児童達はしかし、単に元気一杯、というわけではありませんでした。立川弁理士がお話を始められると、どれだけ歓声をあげていても水を打ったようにすぐに静かになり、立川弁理士のお話をしっかり聞いていました。『元気の良さと行儀の良さとを兼ね備えている』、児童達からそのような印象を私は受けました。
 このような児童達に対して、立川弁理士は終始、丁寧に対応をしていました。指名する児童が偏らないように気遣い、また、児童が回答する際には、その児童の名前を聞いてさらにその回答を分かりやすくまとめて、お話していました。今回の授業の時間はいつもよりも短かったので、授業のハンドリングは難しかったと思いますが、立川弁理士は、授業を最後までうまく調整していました。
 立川弁理士の「弁理士を知っていますか」という問いかけに対して、驚いたことに何名かの児童が「知っている!」と答えてくれました。その理由を、ある児童は「お父さん・お母さんから聞いたことがある。」と話してくれました。委員会が継続してきた活動が徐々に実を結び始めていることを実感するとともに、今回の授業の内容、ひいては『弁理士』そのものが、他の児童達やその家庭そして他の学校にも広がってくれることを、強く願いました。

 

興味津々の児童達に講義を行う講師


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