HOME > 知財支援活動 > 知財授業 > 報告 > 知財授業報告書「大阪市立小林小学校」

知財授業報告書「大阪市立小林小学校」

関西会知財授業担当 藤本 好信


日  時 令和4年6月7日(火) 10:40-12:20
場  所 大阪市立小林小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(回転台)
対  象 6年生1クラス28名
講  師 藤本 好信、赤岡 和夫
コメント  今回、私たちが訪問した大阪市立小林小学校は、周りを木津川、尻無川などに囲まれた、JR環状線および大阪メトロ長堀鶴見緑地線の大正駅から3km弱のところにある臨海部の小学校でした。
 最初の挨拶で、赤岡弁理士が「弁理士のことを知っているお友達はいますか?」と質問をしたところ、手を挙げた子どもたちはいませんでした。やはり、まだまだ知財制度や弁理士制度の普及活動を続ける必要があるのだなと感じました。
 工作授業では、児童の皆さんに、工作室の6つのテーブルに4,5人ずつ分かれて座ってもらいました。工作材料として、児童一人一人にビー玉を20個、工作用紙を2枚、ステンレス製のお皿を1つ配りました。また、それぞれのテーブルには、セロハンテープ台を1つ置いてもらいました。さらに、各テーブルに小型の回転台を1つずつ配り、
「このセロハンテープは皆さんで共用して使います。そういう時は、回転台にセロハンテープを乗せれば、どちらの方向からでも使うことができて便利ですよね。」
と説明をしました。そして、
「今日は皆さんに、この回転台を作ってもらおうと思います。使えるものは、皆さんにお配りした工作材料とセロハンテープ、そしてハサミだけです。回転台を作るときに解決しないといけない問題点はこれから説明します。皆さん、問題点を解決できるように工夫して、上手く回るものを作ってください。」
と説明をし、今日の目標を伝えました。
 問題点を説明した後、工作開始の号令を掛けると、すぐに作り始める子、はじめは何をしたら良いのかよく分からない子がいました。しかし、問題解決のために工夫をした子の作品を紹介し、子どもたちに向けて、
「ここは上手くいっているね。でも、ここがもう少しかな?どう改良すればもっと良くなるかな?」
と問い掛けると、子どもたちの創作意欲が刺激されたようで、それをヒントに次々と新しい工夫が生まれるようになりました。工作授業は2時限分の時間があったので、終わりの方には立派に問題点を解決し、作品を完成させた児童もいました。
 授業が終わりの時間となり、「完成できてないお友達は、是非家に持って帰って完成してください。」とお願いした後、児童たちは皆で協力して片付けをし、進んで掃除をしてくれました。とても素直で行儀の良い子どもたちばかりで、将来が楽しみだなと感心してしまいました。



発想力豊かな児童達と工作を行う講師


« 戻る