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知財授業報告書「泉南市立新家小学校」

関西会知財授業担当 向林 伸啓


日  時 令和4年10月25日(火) 10:30-11:15
場  所 泉南市立新家小学校
名 称 「知的財産特別授業」
内 容 小学知財授業(寸劇)
対 者 6年生 1クラス 39名
講 師 飯田 淳也、向林 伸啓
コメント  今回、知的財産特別授業を実施したのは、泉南市立新家小学校です。扉を開け放った広々とした体育館で、換気にも十分に注意しながらの出張授業となりました。
 授業は、飯田弁理士の軽妙な司会で始まりました。先ずは、講師陣の自己紹介から。「弁理士って聞いたことがある人。」、「知的財産って知っている人。」、児童の皆さんには聞き慣れないであろう単語ですが、1人2人と手を挙げてくれる人がいました。次に、発明、デザイン、商標についての質問。発明については、エジソンの電球、蓄音機を連想させる流石の回答が相次ぎました。商標では、大阪・関西万博キャラクターが描かれた図形商標を映して、知っていますかと問いかけると、全員が手を挙げて、「ミャクミャク」と愛称まで。この辺りは、さすが地元大阪といったところでしょうか。
 そして、日常のちょっとした不便を解消する身近な「発明」が随所にあるということを気付いてもらうため、幾つかの発明品を紹介しました。児童の皆さんに前に出て試していただきたかった発明品もありましたが、コロナ禍が完全に収まっていないことから、慎重を期して向林弁理士が演じることになりました。一日でも早くいつも通りの日常が戻ることを祈るばかりです。
 寸劇では、向林弁理士が発明家のF博士、教頭先生が発明を盗む怪人Xに扮しました。教頭先生のノリノリの演技で、体育館も歓声に包まれます。そこで、F博士の発明品と、怪人Xの安い模倣品とどちらを買いたいか児童の皆さんに聞いてみました。最初は、安い方がいいと手を挙げた方が大半です。そこで、F博士が、発明を保護する意義を発明者の立場から説明し、将来の更なる発明に繋がることを伝えたところ、そのことを理解していただき、発明者であるF博士を支持していただきました。
 世界の発明を題材にしたクイズコーナーでは、答えが発表される都度、一喜一憂の声があがります。この頃には、担任の先生も参加して大盛り上がりです。
 授業全体を通じて楽しい雰囲気で元気に盛り上がりました。児童の皆さんが、発明と、それによる発展、一方で安易に他人の発明を模倣することの弊害を理解し、発明をすることの苦しみと喜びを少しでも理解して頂けたのであればと思いつつ、彼ら彼女らが創造していく未来が素晴らしいものであることを願わずにはおられませんでした。
 最後になりましたが、新家小学校の児童の皆さん、先生方全員に感謝の意を表したいと存じます。



 

興味津々の児童達に講義を行う講師


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