知財授業報告書「明石市立野々池中学校」
関西会知財授業担当 森 俊也
日 時 | 令和5年2月24日(金) 13:30-15:30 |
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場 所 | 明石市立野々池中学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業(ペーパータワー) |
対 象 | 1,2,3年生 30名程度 |
講 師 | 柳瀬 智之、森 俊也 |
コメント |
今回は、明石市立野々池中学校の科学部の生徒を対象にペーパータワー工作の知財授業を行ってきました。野々池中学校はJR西明石駅からコミュニティバスで10分くらいのところにあります。当日は、学年末試験の最終日で、午後からの部活動の一環として知財授業を行いました。3年生は既に部活動を引退していますが、高校入試が終わった3年生も参加してくれ、合計30名程度の生徒が参加してくれました。 知財授業では、弁理士の知名度や発明とは何かについて質問をし、発明が身近なところにあることを理解してもらいました。その後、学年ごとに7チームに分かれてペーパータワーの製作に取り組みました。今回は、授業時間として2時間あるので、タワー製作の時間を通常よりも長い50分程度とることができました。生徒たちは最初の10分程度でタワーの構造について話し合い、残り時間でタワー製作に取り掛かりました。どのチームも40分が経過してもなかなかタワーの2段目ができない状況でしたが、そこからの集中力で多くのチームが3段タワーを製作することができました。 その後の評価の時間では、各チームにタワーの工夫したところを説明してもらいました。各チームともタワーの柱を補強する点で工夫を凝らしており、断面円形の柱の内部に補強用の紙を入れたり、断面を三角形にしたり、様々でした。また、タワーの傾きを抑えるために、タワーの倒れる側と反対側に引っ張るような補強を行っているチームもありました。最終的に「カップヌードル」を置き10秒間保持できたチームは6チームもあり、高いタワーを完成させた上位3チームに賞品が授与されました。 最後に、質問時間を設けたところ、「これまでで最もおもしろかった発明は何ですか?」、「セルロースナノファイバーとは何ですか?」など機械系が専門の我々では即答できない質問もありました。 今回は、科学部の生徒ということもあり、この授業をきっかけにして知的財産について興味を持ち、将来は発明者若しくは弁理士として知的財産に関係するような職業に就く生徒がいてほしいと思いました。 |
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発想力豊かな生徒達と工作を行う講師
※「カップヌードル」は日清食品ホールディングス株式会社の登録商標です。