HOME > 知財支援活動 > 知財授業 > 報告 > 知財授業報告書「神戸市立八多小学校」

知財授業報告書「神戸市立八多小学校」

関西会知財授業担当 田添 由紀子

日  時 令和5年2月14日(火) 9:55-10:45
場  所 神戸市立八多小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 5年生 1クラス 11名
講  師 田添 由紀子、吉永 元貴
コメント  今回は、神戸市立八多小学校を訪問いたしました。同校は、神戸電鉄有馬線の岡場駅から車で10分ほどの自然豊かなところに位置しています。学校へ向かう途中、雪が舞っていましたが、校長先生が温かく迎えてくださいました。校長先生からは、児童の皆さんが様々な経験をされるように外部講師を迎えての授業や課外活動が盛んに行われていること、来年度より小学校と中学校の9年間を一貫して教育を行う義務教育学校となることなどを、お話しいただきました。
 授業に参加いただいた5年生は、好奇心旺盛で、積極的にたくさんの意見を出してくれましたので、とても活気のある授業となりました。
 はじめに、司会進行の吉永弁理士が、「弁理士って聞いたことがありますか?」と質問すると、数名の児童が、「聞いたことはあるけど、何をする人なのかはわからない」と答えてくれました。
 続いて、発明について、エジソンの電球や蓄音機のような大発明のほか、ちょっとしたアイデアから生まれた発明品(サラカップル、カタシャンボトル、肩ブレラ等)を紹介し、発明は日常の不便から生まれ、誰にでもできるものであることを説明すると、「発明、自分でもやってみたいな。」「発明、できそうな気がしてきた。」との声が聞こえてきました。
 この後、デッドコピーが特許権侵害となることを題材とした、寸劇を行いました。寸劇の司会は、引き続き吉永弁理士が行い、発明者である博士役を田添弁理士が演じ、発明品を真似して安く売っている怪人Xを担任の先生に演じていただきました。怪人Xの怪しい雰囲気のせいか、怪人Xからは安いけど買いたくないとの意見が大多数でした。ここで、なぜ、怪人Xのしていることがだめなのか、吉永弁理士が理由を説明すると、発明品を模倣から守らないと、粗悪なコピー品が世の中に溢れてしまうことや、発明者の権利を侵害者から守るために、弁理士が存在することを理解してもらえたようでした。
 また、最後のクイズ(この発明は日本で生まれた発明?外国で生まれた発明?)では、先生方も児童の皆さんと一緒に真剣に考えていただき、全員でクイズの解答に一喜一憂し、一体感のある楽しい時間となりました。
 今回、児童の皆さんには知的財産権について楽しく学んでいただくことができたとともに、その重要性を理解していただけたのではないかと思いました。





興味津々の児童達に講義を行う講師


« 戻る