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「知財授業報告書」大阪府高石市立取石中学校

日  時 平成23年11月18日(金) 13:15-14:05、1コマ
場  所 高石市立取石中学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 『“豊富な発泡”へのこだわり ~「きき湯」の知的財産権~』
対  象 3学年クラス23名
担当部署 日本弁理士会近畿支部 知財制度普及委員会
コメント  今回私達が訪問した取石中学校は、大阪南部の高石市の閑静な住宅街に位置していました。私は、小学校の知財授業には慣れてきたのですが、中学校の知財授業はこれがデビュー戦でしたので正直かなり緊張していました。
 学校に到着すると社会科担当の先生に出迎えられ、授業の進め方について簡単に打ち合わせを行いました。何でも、この学校では選択社会科なる科目を実施しているそうです。具体的には、学校の外部から弁護士、税理士などの様々な講師を招いて授業を行い、その後、授業内容に関する新聞記事を生徒たちが起案するというユニークな進め方で授業を行っているそうです。
 授業の開始後は、まず、千原弁理士が知的財産権の概要を無体財産と有体財産との違いの観点から説明しました。千原弁理士は、中学校の知財授業の経験も豊富ですので、授業の導入部分は非常にスムーズだったように思います。続いて、入浴剤に関する「きき湯(株式会社バスクリンの登録商標)」のコンテンツを使用して、特許権、意匠権及び商標権の説明を私が行いました。コンテンツの説明が終わったら、弁理士の仕事を簡単に説明しました。千原弁理士も私も事務所勤務の弁理士ですので明細書作成業務が中心となるのですが、生徒達に特許明細書の作成業務といっても少し実感が湧かなかったようです。この点については、実際の特許公報などを持参してもよかったのではないかと思いました。
 残りの時間で最近のトピックスとして、切り餅事件について説明しました。切り餅の発明は、側面に切り込みを入れるという非常に単純な発明ですが、その単純な発明が会社の命運、ひいては社員とその家族の生活を守るうえで極めて重要であることを説明しました。また、身近なソフトウェア関連発明として、ファイナルファンタジー(株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスの登録商標)のアクティブタイムバトルシステムの説明も行いました。これは、弁理士会の季刊誌にも掲載されていたものです。
 全体的にはスムーズに授業を進行できたと思いますが、中学校用新コンテンツは口頭での説明がメインなので、生徒達の理解を深めるための工夫がもう少しできるとよいと思います。



興味津々の生徒達に講義を行う講師陣
(左写真左から 千原 清誠、古田 昌稔 各弁理士)



近畿支部知財授業担当 古田昌稔


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