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知財授業報告書「堺市立日置荘西小学校」

関西会知財授業担当 紀田 馨

日  時 令和5年11月24日(金)10:40-11:25
場  所 堺市立日置荘西小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 6年生 1クラス 36名
講  師 飯田 淳也、紀田 馨
コメント  今回は、堺市立日置荘西小学校を訪問いたしました。同校は、南海電鉄高野線の初芝駅から徒歩で10分ほどの自然豊かなところに位置し、広大な校庭をもつ学校です。
 授業に参加いただいた6年1組は、担任の先生の学級運営の素晴らしさが一目でわかるほど活気にあふれており、かつ、互いを尊重しあう風土を感じることができました。というのも、授業が始まる前から、様々な質問をなげかけてくる児童が多く、かつ、互いにその回答をもとに会話が進み、さらなる質問を誘発していたためです。
 はじめに、司会進行の飯田弁理士が、「弁理士って聞いたことがありますか?」と質問すると、数名の児童が、「聞いたことはある」と回答し、発明と関連づけて記憶している様子でした。続いてエジソンを紹介した際もほとんどの児童が認知していました。
 そこから、サラカップル、カタシャンボトル、肩ブレラなどの紹介にうつると、身近にありそうな何気ない課題を解決する発明を通じて発明というものを身近に感じてもらえたようで、自分も発明ができそうであるとの発言が多く聞かれました。
 この後、怪人Xによる模倣品販売に関する寸劇を行いました。寸劇の司会は飯田弁理士が、発明者のエフ博士は紀田弁理士が、模倣品を安価に販売する怪人Xを担任教諭が担いました。
 怪人Xの登場とともに、教室は興奮した児童の声で満たされ、さらに活気づきました。教諭の悪人を演ずる演技力の大きさも大きく寄与したものと推察されます。
 挙手によるアンケートでは、発明する人がいなくなるから、たとえ安くても怪人Xからはサラカップルを購入しないとの選択肢を選ぶ児童が多数であり、知財を尊重する姿勢を感じることができました。
 最後の、我が国の発明家による発明品を回答するクイズも、よい雰囲気のまま終わりました。授業終了後には、大阪・関西万博の紹介を行いました。特に、空飛ぶクルマには興味をもってもらえたようです。
 小学校での授業は初めての経験でありましたが、報告者にとっても大変楽しい時間を過ごすことができました。知財授業に関わる機会をいただき、感謝申し上げる次第です。


興味津々の児童達に講義を行う講師


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