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知財授業報告書「泉大津市立穴師小学校」

関西会知財授業担当 田添 由紀子

日  時 令和5年11月28日(火)14:30-15:15
場  所 泉大津市立穴師小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 小学知財授業(寸劇)
対  象 6年生 3クラス 86名
講  師 中野 賢太、田添 由紀子
コメント  泉大津市立穴師小学校を訪問いたしました。同校は、南海線の泉大津駅から徒歩で20分くらいのところにあり、国の重要文化財に指定されている泉穴師神社のすぐ近くに位置しています。
 学校へ到着すると、児童の皆さんの元気な声が聞こえてきました。
 授業では、はじめに、司会進行の中野弁理士が、「発明って何だろう?」と質問すると、早速、「作ること(創ること)!」「エジソンの電球」と答えてくれました。
 続いて、ちょっとしたアイデアが発明品につながることを理解してもらうために、3つの困った場面を想定して、その問題を解決するための方法を児童の皆さんに考えてもらいました。
 まず、1つ目の場面として、「野球観戦をしているとき、ポップコーンの入った容器とジュースを両手に持っていると、両手が塞がって思いっきり応援できない」ことを想定してみました。これについては、「ポップコーンの入った容器とジュースのカップを固定するようなものを作って、片手で両方持てるようにすれば、もう片方の手で応援ができる」とのアイデアが出ました。
 次に、2つ目の場面として、「片手を怪我してしまったとき、もう片方の手だけで、シャンプーボトルからシャンプーを出すことが難しい」ことを想定してみました。これについては、「自動車のフットブレーキのように、足でレバーを押してシャンプーがでるような仕組みにするといいのではないか」とのアイデアが出ました。
 さらに、3つ目の場面として、「買い物カートを引いて、杖をついている人が、さらに傘をさして歩くのは難しい」ことを想定してみました。これについては、「傘を杖か買い物カートの持ち手に固定する」「傘を手首のあたりに固定する」等のアイデアが出ました。
 どれも素晴らしいアイデアで、柔軟な発想力に、とても感心させられました。
 この後、デッドコピーが特許権侵害となることを題材とした、寸劇を行いました。寸劇の司会は、引き続き中野弁理士が行い、発明者であるエフ博士役を田添弁理士が演じ、発明品を真似して安く売っている怪人Xを担任の先生に演じていただきました。怪人Xが、背後から登場すると、大歓声が上がり、一番の盛り上がりとなりました。
 また、最後のクイズタイムでは、賑やかな雰囲気の中で楽しみながらクイズに回答していただきました。
 今回、児童の皆さんには、積極的に素敵なアイデアをたくさん出していただけましたので、講師にとっても大変有意義な時間となりました。
 この知財授業を通じて、弁理士の役割や発明について楽しく学んでいただけたのではないかと思います。


興味津々の児童達に講義を行う講師


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