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知財授業報告書「神戸市立多聞東小学校」

関西会知財授業担当 中村 忠則

日  時 令和5年12月8日(金)10:50-11:35
場  所 神戸市立多聞東小学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(片手で持てるかな)
対  象 2年生 2クラス 38名
講  師 中村 忠則、柳瀬 智之
コメント  神戸市立多聞東小学校は、JR舞子駅からバスで15分程度の小高い丘の上にありました。到着後、実施会場(理科室)へ移動し、順番に入室する児童たちはみな大きな声で挨拶をしてくれました。担任の先生のお話によると、小学2年生の児童たちは工作に不慣れな子もいるので、宜しくお願いしますとのことでした。
 この工作は、児童たちに、身近にある紙皿と紙コップとストローを使って、片手で持てる食器(ジュースとポップコーンを入れられる食器)を作って貰うというものです。
 今回の授業では、まず、司会の柳瀬弁理士が、スケルトンタイプのカップヌードルを児童たちに見せながら、カップヌードルは沢山の工夫が施された大発明である説明を行った後、児童たちに、「ポップコーンの入ったお皿とジュースの入ったコップを持っている状況でも、野球の応援をするには、どんな工夫をすれば良いだろう?」という課題を出しました。
 上記の課題を与えると、児童たちは、柳瀬弁理士の出した課題を解決するために、目の前の2つの紙コップと、2つの紙皿と、2つのストローを使って、直ぐに試行錯誤を始めました。そして、始まって10分ほど経過したとき、着脱式のもの(お皿に空けた穴に紙コップを支持させたもの)を完成させた児童がおり、この食器を他の児童たちに見せると、他の児童たちは、ユニークな食器を作ることを目指し、沢山のアイデアが出始めました。児童たちは、例えば、(1)紙皿をバスケットのような形にすることにより、ポップコーンがこぼれにくいような工夫をした上で、上記のバスケットを紙コップにくっ付けた食器や、(2)2つのお皿をくっつけてUFOのような形にしてポップコーンの取出口を設け、その下にストロー付きの紙コップをくっ付けた食器を作ってくれました。
 最後に、大阪・関西万博について紹介し、日本弁理士会が協力していることを伝えて、授業を終えました。児童たちは、授業が終わった後、自分で作製した作品を大切に扱いながら、速やかに後片付けを行っていたため、興味を持って授業に参加してくれたことが伺えました。児童たちが「発明」に興味をもち、「弁理士」という職業を知ってくれた様子がうかがえましたので、ホッとして同校を後にしました。


発想力豊かな児童達と工作を行う講師


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