知財授業報告書「堺市立浜寺小学校」
関西会知財授業担当 赤岡 和夫
日 時 | 令和6年9月27日(金)10:40-12:20 |
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場 所 | 堺市立浜寺小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 小学知財授業(寸劇) |
対 象 | 6年生 2クラス 74名 |
講 師 | 赤岡 和夫、三方 英美 |
コメント |
今回は、私の母校でもあり、知財授業立上げ当初からお世話になっている堺市立浜寺小学校で、6年生を対象に知財授業「君も今日からエジソン」を行ってきました。 浜寺小学校は、浜寺公園など地元浜寺の風景を代表する松の葉をかたどった校章を持つ明治創立の由緒ある学校です。そのため、現在は古くなった校舎の全面建替え工事が行われていますが、思う存分校庭で遊べなくなった子どもたちは、その余った力をぶつけるように授業を始める前から元気いっぱいです。 授業は、1クラス目は私が司会進行役を務め、2クラス目は三方弁理士が司会進行役を務めました。模倣者怪人Xは、地元民で子どもたちの間でも大人気の中塚様に演じていただきました。このような贅沢な布陣で授業に臨みましたので、授業が始まると、案の定、みんな活発に授業に参加してくれました。 授業中、不便なことを便利にすることにチャレンジする場面では、顔をくしゃくしゃにしながら創造力を全開にして知恵を振り絞るお友だち。 身近な発明品を体験してみる場面では、好奇心をいっぱいにしながらも、見たことも聞いたこともない発明品をおっかなビックリ不思議そうに手に取り、そして試してみるお友だち。 寸劇では、中塚様が怪人Xに扮して登場すると、「誰?」「先生?」「いや中塚さん?」などと意外な人物の登場に教室は騒然となり、そして登場人物について意見や感想を求めると、私たちの顔を覗き込むようにして、自分の考えを120%伝えようとしてくれるお友だち。そして、そのようなお友だちの意見に耳を傾け、自分の意見も同じだと言わんばかりに首を大きく縦に振って私たちに同意を求めてくるお友だち。 みんな、とにかくやる気がいっぱいで一生懸命です。そのため、片手では足りず、両手を振ったり背伸びまでして私たちにアピールしてくれる児童もいましたが、全員を当てることができず、とても残念でした。 でも、授業では当ててもらえなくても、浜寺小学校の子どもたちは、自分で考え、お友だちの思いに耳を傾け、もう一度自分の考えと向き合ってしっかりとまとめ直す力が身についているようです。授業が終わった後も、授業で使った小道具を手に取って確かめたり、個別に質問してくるなど、浜寺小学校の子どもたちの真理を追究する強い気持ちを感じることができ、とても頼もしく思いました。 今回の知財授業は、地元民も一緒になって、「身近な発明の存在」や「発明や特許の必要性」について考えてもらう良いきっかけになったのではないかと思います。 |
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興味津々の児童達に講義を行う講師