知財授業報告書「神戸学院大学附属中学校」
関西会知財授業担当 寺薗 佳江
日 時 | 令和6年11月28日(木)13:30-15:00 |
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場 所 | 神戸学院大学附属中学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 中学知財授業(寸劇) |
対 象 | 2年生 2クラス 65名 |
講 師 | 寺薗 佳江、岡本 智之 |
コメント |
今回訪問した「神戸学院大学附属中学校」では、毎週木曜日の午後に総合学習の時間を設定しており、外部講師の方による講演などの一環として、2年生2クラス65名の生徒が知財授業に参加してくれました。 知財授業の司会と弁理士役は岡本弁理士、デパート店員役は主任の先生、マネタ社長役は担任の先生、ユメノ社長役は私が演じました。 最初にスライドを用いてスマートフォンに使われている知的財産権についての説明を行いました。また、カップヌードルでは、粗悪品に対抗するために特許権を使用許諾することによって市場の健全な発展につながったことを紹介しました。生徒にとって、「発明」は馴染みがなかったようですが、授業が進むにつれて、発明やアイデアは身近なところにあり、発明を保護することの大切さを理解してもらえました。 寸劇の第1部では、マネタ社長の商品によってユメノ社長の商品の売り上げが落ちて倒産してしまった時に、マネタ社長の安い商品を購入したいという意見を支持する生徒が多くいました。寸劇の第2部では、特許権があるとユメノ社長はマネタ社長に対して特許権侵害であることを主張でき、また、マネタ社長が倒産するのを防ぐためにユメノ社長の特許権をマネタ社長に実施許諾する展開に生徒は興味を示していました。寸劇の最後に改めてユメノ社長の商品とマネタ社長の商品のどちらを購入したいか生徒に尋ねると、ユメノ社長の商品を購入したいと回答する生徒の人数が増えたので、知的財産権のしくみについて理解を深めてもらえたと思いました。寸劇ではご予定されていた主任の先生は勿論のこと、飛び入り参加をしてくれた担任の先生の白熱した演技で大いに盛り上がりました。 知財授業を通じて、生徒が発明および弁理士という職業に関心を持ったことを実感することができ、嬉しく思いました。また、授業中に設けた5分の休憩時間には、複数の生徒から質問がありました。向学心の高い生徒に接することができ、嬉しく思いました。 |
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興味津々の生徒達に講義を行う講師
※「カップヌードル」は日清食品ホールディングス株式会社の登録商標です。