知財授業報告書「豊中市立東泉丘小学校」
関西会知財授業担当 向林 伸啓
日 時 | 令和6年11月29日(金)14:30-15:15 |
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場 所 | 豊中市立東泉丘小学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 小学知財授業(寸劇) |
対 象 | 5年生 3クラス 104名 |
講 師 | 苗村 潤、向林 伸啓 |
コメント |
今回、知的財産特別授業を実施したのは、豊中市立東泉丘小学校です。北大阪急行桃山台駅からほど近い閑静な高台の住宅街に位置する小学校での出張授業となりました。教室に入って最初の「こんにちは!」で解る元気いっぱいの児童達です。 授業は、苗村弁理士の快活な司会で始まりました。先ずは、講師陣の自己紹介から。そして、「弁理士って聞いたことがある人」、「発明って何かわかる人」、次々に繰り出される質問に対して、児童達は元気に手を挙げて答えてくれます。 次に、日常のちょっとした不便を解消する身近な「発明」が随所にあることを気付いてもらうため、幾つかの発明品を紹介しました。「こんな困ったことがあるんだけど、どうしたらいいと思う」という質問に対して、ユニークな回答が。中には、答えとなる発明品を言い当ててしまう聡明な児童もいて、教室内は歓声に包まれます。 寸劇では、弁理士が扮するF博士に興味が集まります。そして、F博士の発明を盗む怪人Xの登場です。今回、怪人Xに扮するのは児童の皆さんに人気のT先生です。黒ずくめの怪しげな衣装で現れた怪人Xの正体が、T先生と解ると児童さん達から声援が飛びます。そこからは、児童達の注目を一身に受けた怪人Xが一言発する毎に、教室内が笑いに包まれます。そこで、F博士の発明品と、怪人Xの安い模倣品とをどちらを買いたいか児童の皆さんへの質問です。「もちろんF博士から!」と言って欲しかったのですが、T先生の人気が凄すぎて、怪人Xが優勢です。困ったなぁと思っていたところに、「2人が協力して売ればいいのに」と、大人顔負けの現実的な和解案を提案してくる児童さんも居ました。 世界の発明を題材にしたクイズコーナーでは、答えが発表される都度、一喜一憂の声があがります。この頃には、怪人XことT先生も参加して大盛り上がりです。 授業全体を通じて楽しい雰囲気で元気に盛り上がりました。講師の苗村弁理士の解説にしっかりと耳を傾けていただき、実演では積極的な発表、そして怪人Xに対する大歓声となったため、最後は、時間が足りなくなるくらいの盛り上がりでした。授業終了後も、何人かの児童達が前に集まって、発明品として紹介した製品を手に取り、興味津々です。児童の皆さんが、発明と、それによる発展、一方で安易に他人の発明を模倣することの弊害を理解し、発明をすることの苦しみと喜びを少しでも理解して頂けたのであればと思いつつ、彼ら彼女らが創造していく未来が素晴らしいものであることを願わずにはおられませんでした。 最後になりましたが、東泉丘小学校の児童の皆さん、先生方全員に感謝の意を表したいと存じます。 |
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興味津々の生徒達に講義を行う講師