知財授業報告書「大阪府立住吉商業高等学校」
関西会知財授業担当 中野 賢太
日 時 | 令和7年5月12日(月)9:50-10:40 |
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場 所 | 大阪府立住吉商業高等学校 |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 中学・高校知財授業(講義) |
対 象 | 3年生 1クラス 15名 |
講 師 | 村上 太郎、中野 賢太 |
コメント |
大阪府立住吉商業高等学校で知的財産特別授業を行いました。大阪府立住吉商業高等学校は大阪市の南部にあり、下町風情を色濃く残していました。 大阪府立住吉商業高等学校では、選択科目の一つとして、生徒で株式会社の運営をし、実際に商品を販売しているそうです。会社を運営していく上で知的財産の重要性も学びたいと、授業の依頼がありました。 「きき湯」を中野弁理士が、「プルトップ缶」を村上弁理士が説明しました。「きき湯」では、開発した技術を元に、知財ミックスにより多角的に保護する必要性などを説明しました。「プルトップ缶」では、技術開発が困難で、長期間の努力が必要なことや、海外でも権利を取る重要性などを説明しました。発明者の「特許とは、「交通手形」のようなもの」という言葉も紹介しました。そして、大阪・関西万博での日本弁理士会の取り組みを、村上弁理士が説明しました。 知的財産特別授業では、高専や工業高校での実施は毎年ありますが、商業高校では珍しいと思います。流通や販売に関心のある生徒が多く、進学・就職後も、マーケティングやブランディングを扱う機会はあっても、研究開発を行う機会はほとんどないと思います。具体的な技術内容については触れる程度とし、知的財産と実際の社会との関わりを中心に扱いました。 将来、知的財産で困ったときに、弁理士の存在を思い出してもらえるなら大変嬉しいです。 |
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興味津々の生徒達に授業を行う講師
※「きき湯」は株式会社バスクリンの登録商標です。