知財授業報告書「栗東市少年少女発明クラブ」
関西会知財授業担当 黒川 陽一
日 時 | 令和7年6月14日(土)10:00~11:30 |
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場 所 | 栗東市少年少女発明クラブ |
名 称 | 「知的財産特別授業」 |
内 容 | 発明工作授業(ペーパータワー) |
対 象 | 小学4~6年生 12名 |
講 師 | 光明寺 大道、黒川 陽一 |
コメント |
毎年恒例となりました、滋賀県発明協会にて栗東市少年少女発明クラブの小学生を対象にペーパータワーの工作授業を、今年も実施いたしました。この日は令和7年度のクラブ開講式も兼ねており、小学4年生から小学6年生の新クラブ員12名が参加しました。 授業開始当初は、初対面の子どもたちが多く、少し緊張した面持ちで発言も少なめでした。「弁理士」を知っている子はいませんでしたが、「発明」や「発明家」については数名の子が知っており、積極的に発言してくれました。このやり取りから、子どもたちの知的好奇心の高さが伺えました。 ペーパータワーの工作が始まると、始めは各々が「紙を四角にするのが良いのか、丸い方がいいのか、三角がいいのか」と試行錯誤していました。しかし、徐々にチーム内で「どういう風にすると丈夫なタワーになるのか」というアイデアを共有し始めました。自然と設計する人、パーツを組み立てる人といった役割分担も生まれ、協力してタワーを組み立てていく姿が見られました。 結果として、3チームそれぞれが個性的でありながらも工夫を凝らしたタワーを完成させました。特に優勝チームは、土台がしっかりとしていて安定感のある高さ147cmものペーパータワーを築き上げました。 授業の最後に、それぞれのタワーの構造は異なるものの、「どの構造が正解というものではなく、それぞれのタワーの構造を工夫することでより高くできること」、そして「より良いものを創るためのチームワークの大切さ」を伝えました。 子どもたちがアイデアを出しながら試行錯誤する姿は大変微笑ましく、「難しかったけど楽しかった」といった前向きな声も多く、今回の授業を実施できて良かったと感じています。この授業を通して、子どもたちが自ら考え、協力し、何かを形にする喜びを感じてくれたことと思います。 |
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発想力豊かな生徒達と工作を行う講師