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知財授業報告書「相生市立矢野川中学校」

関西会知財授業担当 鈴木 武

日  時 令和7年6月23日(月)13:20~14:10
場  所 相生市立矢野川中学校
名  称 「知的財産特別授業」
内  容 発明工作授業(ペーパータワー)
対  象 3年生 1クラス 16名
講  師 松山 徳子、鈴木 武
コメント  兵庫県相生市の中心部相生駅から北に車で30分ほどの山間に位置する相生市立矢野川中学校において、知的財産特別授業「ペーパータワー」を実施しました。この日は3年生の生徒16名のほか、担任の先生、校長先生その他にも先生方4名にも参加していただきました。
まず、授業前の校長先生にご挨拶に行くと、普段は先生方も含めて知的財産というものにあまり接する機会がなく、また、生徒たちは新しいものを作ることにも慣れていないとの不安と、同時に、これを機会に新しい技術を作ることへの関心を寄せてほしい旨の期待をいただきました。
 授業では、最初の10分程度で知的財産の概要と工作のルールについて説明し、4班(各メンバー4人)に分かれてタワーの制作に取り組んでもらいました。最初は、各班とも、リーダーを中心にそれぞれのコンセプトを決めて順調に滑り出したのですが、途中、十分な強度が出ずにタワーが自立しなかったり、タワーがまっすぐ立たずに、重りのカップヌードルが載せられなかったり、と苦戦していました。しかし、最終的にはすべての班でそれぞれに工夫を凝らしたタワーを完成させてくれました。ハニカムに似た構造も取り入れて土台つくりに注力したタワーや、全体の強度高めるため、円筒を束ねたタワー、太めの円筒の中に細い円筒と入れて、さらに外側を補強したタワーや、デザインに注力したタワーなど、短時間だったにも関わらず、生徒の工夫と発想には感心させられました。
 最後に、皆さんの工夫が、まさに発明や意匠の創作であること、そして、その工夫を守るのが知的財産権であり、弁理士は知的財産権を守るお手伝いをする仕事だということを説明して授業を終えました。全員が楽しかったと感想を言ってくれました。発明や知的財産について、肌感覚で身近に感じてくれたのではないかと思います。


発想力豊かな生徒達と工作を行う講師



「カップヌードル」は日清食品ホールディングス株式会社の登録商標です。


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