知財授業報告書「高槻市立樫田小学校」
関西会知財授業担当 大釜 典子
| 日 時 | 令和7年10月8日(水)10:45~11:30 |
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| 場 所 | 高槻市立樫田小学校 |
| 名 称 | 「知的財産特別授業」 |
| 内 容 | 小学知財授業(寸劇) |
| 対 象 | 5・6年生 2クラス 13名 |
| 講 師 | 滝川 弘子、大釜 典子 |
| コメント |
高槻市立樫田小学校を訪問しました。高槻市立樫田小学校は、高槻市北部の山間部に位置し、豊かな自然に恵まれた環境と、全校児童51名という少人数の特徴を活かした特認校です。 今回の授業は、5・6年生の2クラス13名を対象に、「君も今日からエジソン」の知財授業を行いました。司会進行役を滝川弁理士、F博士役を大釜弁理士、怪人X役を同校の男性教諭にご担当いただきました。 担任の教諭に事前に伺ったところ、5年生はおとなしく、6年生はやや警戒心が強いとのことでした。授業開始直後は児童に少し緊張が見られましたが、エジソンの発明の紹介あたりから次第にリラックスしはじめ、サラカップル、カタシャンボトル、肩ブレラの紹介では、多くの児童から次々とユニークなアイデアが出てきました。 たとえば、肩ブレラの課題である「荷物が多くて傘が持てないとき、どうしますか?」という質問に対しては、「頭の上に傘を固定する」「荷物を肩にかけて手を空ける」「荷物と傘の柄をなんとか一緒に持つ」「友達に傘を持ってもらう」などの意見が挙がりました。 また、カタシャンボトルの紹介では、普通のボトルの先に針金入りチューブを取り付けるという初期アイデアからカタシャンボトルの発明に至ったことを説明すると、「おお~」という感嘆の声が上がりました。 これらの商品紹介を通して、ちょっとした工夫から便利な発明グッズが生まれていること、そして身近なところにも多くの発明品があることを理解してもらえたと思います。 寸劇では、怪人Xに扮した教諭の登場に大いに盛り上がりました。「F博士の高い商品と、怪人Xの安い商品だったら、どちらを購入しますか?」という滝川弁理士の問いに対しては、「それぞれいくらなのか?」という質問があり、350円と110円という架空の価格を示したところ、「そんなに安いなら怪人Xのを買う!」「安い商品はすぐ壊れる!」など、現実的な価値観で判断する姿勢も印象的でした。 最後のクイズでは、腕で×や〇を示して回答したり、正解すると大きな声で喜んだりと、大いに盛り上がりました。クイズに登場した発明品の発明者を知っている児童もおり、知的好奇心の高さが感じられました。 少人数を対象とした授業だったため、終始アットホームな雰囲気の中で進行することができました。児童たちが知的財産に興味を示していることが直接伝わってきて、発明に対する理解をより深めてもらえたと感じました。 |
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興味津々の児童達に講義を行う講師



