講師派遣報告書 堺市初等教育研究会「学校教育現場と著作権」
堺市初等教育研究会「学校教育現場と著作権」
執筆者:村上 太郎
日 時 | 平成25年11月27日(水)午後3時~4時50分 |
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場 所 | 堺市立堺高校 5階多目的室 |
主 催 | 堺市教育委員会(堺市初等教育研究会学校事務部会) |
対象者 | 堺市教育委員会 初等教育事務職員 約80名 |
テーマ | 「学校教育現場と著作権」 |
講 師 | 村上太郎 会員 |
内 容 | 本研修は、堺市初等教育研究会が定期的に行っている課題研修の一環として開催されたものです。 主催者より、著作権の基礎的な内容についての講義が要望されておりましたので、まず、著作権制度の基礎的事項として著作物とは何か、著作権とは何か、著作財産権と著作人格権の内容、並びに、著作権が制限される場合についての概説を行いました。その上で、学校教育現場において問題となる具体的事例につき、平成19年に近畿支部知的財産制度検討委員会が作成した「学校教育現場での著作権に関するQ&A」、及び、文化庁長官官房著作権課が公表している「学校における教育活動と著作権」を用いて解説を行いました。 |
コメント | 主催者より、研修開始時に、今後日本は益々知的財産が重要となり、その利用促進を行える人材を育成することが大切である旨のお話がありました。一方、学校教育現場の実情は、定常的な人手不足の中、多くの教員は教育の在り方や直面している教育上の問題点に意識が集中しがちで、著作権を守るという意識を持つことをつい失念してしまうことがあるし、抽象的に著作権を守るべきとは分かっていても具体的な局面においてどこまでが駄目でどこからが許容されるのか分からないという問題点があるとのお話を伺いました。 今回の講義においては、教育現場において教員や事務職員が著作権を尊重する意識や行動を積極的に行い、これを児童に手本として示すことが、児童にも他人の著作権や人格を尊重し敬う意識を根付かせるための教育の一つとなることを信じ、教育現場での具体的事例毎に考え方や対応方針を分かりやすく解説するよう努めました。 |