講師派遣報告書 高槻市教育研究会学校事務部「学校教育における著作権問題」
執筆者:知財普及・支援委員会 辻村 和彦
日 時 | 平成26年1月17日(金)午後2時00分~3時30分 |
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場 所 | 高槻市立第一中学校 |
主 催 | 高槻市教育研究会学校事務部(高槻市教育委員会) |
対象者 | 高槻市教育委員会 学校事務職員 18名 |
テーマ | 学校教育における著作権問題 |
講 師 | 弁護士・弁理士 辻村和彦 |
内 容 | 学校事務職員を対象に、著作権法の基本的な建て付け、出発点としての著作物及び著作者の概念、著作権法で著作者に認められている権利(著作者人格権と著作財産権)、学校現場に関連する著作権の制限、について、裁判例も踏まえて基本事項の講義を行いました。 また、参考文献として、日本弁理士会近畿支部知的財産制度検討委員会新規業務研究部会(著作権チーム)作成の「学校教育現場での著作権に関するQ&A」、著作権法第35条ガイドライン協議会作成の「学校その他の教育機関における著作物の複製に関する著作権法35条ガイドライン」を示しました。 |
コメント | 受講者からは,授業に用いるための資料のコピーの部数や、児童に関する事件などの新聞記事をコピーして教職員に配付することについて、質問も出ており、講義を踏まえて、日々の業務に著作権が密接に関連していることをご理解いただけたのではないかと思います。 また、難しいことではありますが、実際の行為を検討するにあたっては、ある行為が著作権を侵害するかといった漠然とした考え方ではなく、著作権法で認められている具体的権利が何かということを必ず意識して、当該行為に含まれる具体的権利を侵害する要素を抽出した上で、当該具体的権利を制限する根拠となる例外規定があるかという風に、順を追って、分析的に検討する必要があることを強調しました。 |